「せっかく10Gの光回線を契約したのに、ネットが遅い…」 「10G対応のルーターって高額だけど、普通のものと何が違うの?」
動画の高画質化やオンラインゲームの普及で、ご自宅のネット回線を「10ギガ(10Gbps)」に乗り換える方が増えています。
しかし、回線だけを10Gにしても、実は通信速度は速くなりません。その回線のパワーを引き出すための「10G対応ルーター」と「正しい環境づくり」が絶対に必要です。
この記事では、日々お家のネット環境や電気配線を整えているプロの視点から、10G対応ルーターを選ぶ前に知っておくべき注意点と、失敗しない選び方を分かりやすく解説します。
10G対応ルーターを買う前に確認すべき3つの環境
ルーターを買い替える前に、まずはご自宅の環境が10Gの能力を発揮できる状態か確認することが大切です。
具体的には、以下の4つのポイントを確認してください。
- 10G回線の契約が必要
- LANケーブルの規格を確認
- スイッチングハブも10G対応が必要
- パソコンやスマホの対応状況
ここから、それぞれ詳しく解説します。
10G回線の契約が必要

大前提として、ご自宅のインターネット契約自体が「10Gコース」になっている必要があります。
現在主流の光回線は「1G(ギガ)」です。もし1Gの契約のまま、ルーターだけを10G対応の高級なものに買い替えても、元の回線以上のスピードは出ません。
まずはご契約中のプロバイダのマイページや明細を見て、「10G(光クロスなど)」の契約になっているかを確認しましょう。
LANケーブルの規格を確認

ルーターと機器を繋ぐ「LANケーブル」が古いと、そこで速度が落ちてしまいます。
LANケーブルには「カテゴリ(CAT)」という規格があり、10Gのスピードを通すには「CAT6A(カテゴリ6A)」以上のケーブルが必須です。 もし「CAT5e」や「CAT6」といった古いケーブルを使っていると、どんなに良いルーターでも1Gまでの速度しか出ません。
ケーブルの表面に印字されている文字を確認し、古ければ「CAT6A」以上のものに買い替えましょう。
スイッチングハブも10G対応が必要

各部屋の壁のコンセントに有線LANを分配するために「スイッチングハブ」を使っているご家庭は、ここが最大の落とし穴になります。
ルーターとパソコンが10Gに対応していても、その間にあるハブが「1G対応」の古いものだと、そこでせき止められて速度は1Gに落ちてしまいます。
例えるなら、水道の太いホースの途中に、細いジョイントが挟まっているのと同じ状態です。
情報分電盤の中などでハブを使って分配している場合は、必ずハブも「10G対応」のものに買い替える必要があります。
パソコンやスマホの対応状況

インターネットを受信するパソコンやスマホ自体も、10Gや最新のWi-Fi規格に対応している必要があります。
古いパソコンの有線LANポートは1Gまでしか対応していないことがほとんどです。
その場合は、10G対応の変換アダプターなどを追加する必要があります。※10G対応の変換アダプターを使用しても、PCのスペックによっては意味ないことがあるので注意してください。
スマホの場合も、最新の機種でないとフルスピードは体感できません。 ルーターだけでなく、受け取る側の機器も新しくする必要がある点に注意しましょう。
10G対応ルーター選びの3つのポイント
環境が整ったら、いよいよルーター選びです。家電量販店に行くと種類が多くて迷ってしまいますよね。
具体的には、以下の3つのポイントに絞って選ぶと失敗しません。
- WANポートとLANポートの速度を確認
- 最新のWi-Fi規格をチェック
- 家の広さに合わせてメッシュ対応か選ぶ
それぞれ詳しく解説します。
WANポートとLANポートの速度を確認
10G対応ルーターを選ぶ際、最も重要なのが「どの差し込み口(ポート)が10Gに対応しているか」です。
パッケージに「10G対応」と大きく書いてあっても、よく見ると「インターネットが入ってくる口(WANポート)」だけが10Gで、パソコンを繋ぐ口(LANポート)は1Gまで、という機種が存在します。
有線でパソコンを繋いで最高の速度を出したい場合は、「WANポート」と「LANポート」の両方が「10G対応」となっている機種を選びましょう。
最新のWi-Fi規格をチェック
Wi-Fi(無線LAN)でスマホやタブレットを快適に使いたい場合は、Wi-Fiの規格を確認します。
現在のおすすめは「Wi-Fi 6E」または最新の「Wi-Fi 7」に対応したルーターです。これらの新しい規格は、電波の通り道が広く渋滞しにくいため、10G回線のパワーを無駄なく無線で飛ばすことができます。
※それぞれのデバイスが、Wi-Fi規格に対応しているかしっかりチェックしましょう。対応していないと最大限の恩恵が受けられません。
長く快適に使うなら、「Wi-Fi 6E」以上の規格を選んでおくと安心です。
家の広さに合わせてメッシュ対応か選ぶ
戸建ての2階や3階、あるいは部屋数が多いマンションでお使いの場合は、「メッシュWi-Fi」に対応しているかどうかも重要です。
10Gの速い電波(特に新しい規格の電波)は、障害物に弱く遠くまで届きにくいという弱点があります。
そこで、メッシュ対応ルーターであれば、後から専用の中継機を追加して、家じゅうどこでも電波が途切れない快適な環境を作ることができます。
広いお家にお住まいの方は、将来の拡張性を考えてメッシュ対応モデルを選ぶのがおすすめです。
まとめ
ここまで、10G対応ルーターについて解説してきました。まとめると以下の通りです。
- ルーターを買う前に「10G契約」「CAT6A以上のケーブル」「対応端末」を確認する
- ルーターは「WAN・LAN両方の10G対応」をチェックする
- 無線の快適さを求めるなら「Wi-Fi 6E以上」や「メッシュ対応」を選ぶ
「ネットを10Gにしたいけど、配線が壁の中でどうなっているか分からない」「LANケーブルの交換やルーターの設定を丸ごとお願いしたい」といったお悩みがあれば、木村メンテナンスまでお気軽にご相談ください。
ご自宅の構造に合わせて、最も快適にネットが使える配線工事や機器の設置をトータルでサポートいたします。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは。


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