「フジテレビや日テレは綺麗に映るのに、なぜかNHKだけブロックノイズが入ったり、真っ暗になったりする…」
神奈川県内でアンテナ工事やテレビの配線トラブルにお伺いすると、実はこのようなご相談を非常に多くいただきます。 「NHKだけ壊れているの?」と不思議に思うかもしれませんが、これはテレビ本体の故障ではなく「電波の届き方」に原因があることがほとんどです。
この記事では、電気と通信設備のプロの視点から、なぜ特定のチャンネルだけが映らなくなるのかという原因と、神奈川県の地域事情に合わせた最適な対処法を分かりやすく解説します。
なぜ特定のチャンネルだけ写りが悪い?

全部のチャンネルが映らないわけではなく、特定のチャンネルだけが映らなくなるのには、いくつかの物理的な理由があります。
具体的には、以下の5つの原因が考えられます。
- 各チャンネルの周波数帯の違い
- アンテナの向きや位置のズレ
- アンテナや機器の経年劣化・故障
- 神奈川県に点在する「弱電界地域」
ここから、それぞれ詳しく解説します。
各チャンネルの周波数帯の違い
テレビの電波は、チャンネルごとに異なる「周波数(電波の波の長さ)」を持っています。
例えば、スカイツリーから飛んでくる電波や、平塚などのローカル局からの電波は、それぞれ空気中を通る道や波の動きが少しずつ違います。
そのため、近所に大きな建物が建設されたり、周りの木が成長して生い茂ったり、電車や新幹線が通過したりすると、その障害物の影響を「強く受ける電波」と「そうでない電波」に分かれてしまうのです。
このように周辺環境の変化によってアンテナでの受信状況が少しでも悪くなると、「ある特定の周波数の波(NHKなど)だけがうまくキャッチできなくなる」という現象が起きます。
これが、特定の局だけ映らなくなる一番の理由です。
アンテナの向きや位置のズレ

アンテナがズレると特定のチャンネルが映らなくなったり、そもそも全てのチャンネルが見れなくなります。強風や台風が過ぎ去った後に映らなくなった場合は、この原因を疑います。
テレビの電波は、アンテナが電波塔(スカイツリーなど)の方向を正確に向いていないと最大限にキャッチできません。
強風でアンテナが回ってしまい横を向いてしまったり、固定している金具が緩んでお辞儀をするように傾いてしまったりすると、一番拾いにくい周波数帯のチャンネルから順番に映らなくなっていきます。
このように、何かの拍子でアンテナがずれて映らなくなることがあります。
アンテナや機器の経年劣化・故障

よく「アンテナの寿命は10年〜15年」と言われますが、実は現場にお伺いすると、屋根の上のアンテナ本体は30年、40年と長持ちしているお宅も珍しくありません。
年数が経ってテレビが映らなくなる原因のほとんどは、アンテナ本体ではなく、一緒に取り付けられている「ブースター(電波を強くする機械)」の故障です。
ブースターは精密な電化製品のため、10年以上経つと内部の部品が劣化し、特定のチャンネルの電波だけをうまく増幅できなくなることがよくあります。
また、屋外の配線が紫外線で劣化したり、テレビケーブルのジョイントが悪かったりという原因も見かけます。
このように、アンテナやアンテナ周りの劣化や故障によって特定のテレビが映らなくなることがあります。
神奈川県に点在する「弱電界地域」
そもそもお住まいの場所が、もともとテレビの電波が弱い「弱電界地域(じゃくでんかいちいき)」である可能性もあります。
神奈川県は、横須賀や三浦などの入り組んだ海岸線、秦野や相模原などの丹沢山系に近いエリアなど、電波が遮られやすい地形が多くあります。また、横浜市や川崎市、鎌倉市などにお住まいの方によくあるのが、起伏の激しい「谷戸(やと)」と呼ばれる丘陵地の谷間に家があるケースです。
タワーマンションなどの高い建物だけでなく、このような「地形の影」に入ってしまう場所は電波が弱くなりやすく、特定のチャンネルが途切れがちになります。
このように、そもそも電波が弱い地域なのかもしれません。周りのお家を見渡して、あまりアンテナが立っていないようならそういう地域の可能性が高いです。
弱電界地域であった場合の2つの対処法
調査の結果、もしご自宅がもともと電波の弱い「弱電界地域」であることが原因だった場合、ただアンテナの向きを調整するだけでは根本的な解決にならないことがあります。
具体的には、以下の2つの対処法が有効です。
- ケーブルテレビや光テレビを導入する
- 高性能なアンテナに変える
それぞれ順番に解説します。
ケーブルテレビや光テレビを導入する
周りの建物や地形の影響を全く受けないようにする一番確実な方法が、屋根のアンテナを使わずに「線」でテレビを見る方法です。
ご自宅に光回線のインターネットを引いて「光テレビ」を利用するか、地域のケーブルテレビに加入することで、天候や周りの環境に一切左右されず、全局が安定して綺麗に映るようになります。
インターネットとセットで契約するとお得になることも多いです。しかし、月額の料金がかかってしまうのはデメリットです。
高性能なアンテナに変える
「毎月のテレビ視聴料金は払いたくない」「やっぱりアンテナで無料で受信したい」という場合は、今よりも電波をキャッチする力が強い高性能なアンテナへの交換を検討します。
骨組みがたくさんついている「パラスタックアンテナ」と呼ばれる強力なアンテナを設置したり、より高い位置に設置し直したりすることで、弱電界地域でもしっかりとNHKを受信できるようになるケースは多々あります。同時に最新のブースターに交換することで、さらに安定感が増します。
ただし、工事してみないとわからない場合もあるのでしっかりとした調査が必要です。
まとめ
「NHKだけ映らない」という現象は、電波の性質や周辺環境が複雑に絡み合って起きています。
- チャンネルごとに「周波数」が違うため、特定の局だけ映らなくなることがある
- 大雨や強風によるアンテナのズレ、機器の劣化が引き金になる
- 神奈川県は谷戸などの地形によって「弱電界地域」が点在している
- 電波が弱い場合は「光テレビ」や「ケーブルテレビ」、「高性能アンテナ」への切り替えがおすすめ
「うちの地域はアンテナと光テレビ、どっちがいいの?」「台風の後に急に映らなくなったのでアンテナを見てほしい」とお悩みの際は、ぜひ木村メンテナンスまでお気軽にご相談ください。
神奈川県内を日々走り回っている電気のプロとして、地域ごとの電波状況をしっかり把握し、ご自宅に最適なテレビ環境をスッキリとご提案いたします。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 それでは。


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