LED電球の選び方!交換の注意点!電球の種類解説!

 

あなたは、電球の選び方で悩んでいませんか。白熱電球、LED電球、蛍光型電球、、、、色々ありすぎて何がなんだかわかりませんよね。もはや、電球は全て一緒と思っている方もいるかと思います。

電球交換は非常に簡単ですが、電球選びには知識が必要で、間違えると事故につながることもあります。

特に近年は、LEDに交換していくのが主流になっています。そこで、「LED電球に変えたいのだけど、交換して平気なの?」とか「LED電球はとにかく種類がありすぎて、何がいいのか全くわからない!!」という方に向けて記事を書きました。

本記事では、電球のそれぞれのメリットとデメリットとLED電球選びの重要なポイントについて解説していきます。

電球の選び方:それぞれの特徴

電球には、以下の3種類の電球があります。

  • LED電球
  • 白熱電球
  • 電球型蛍光灯

ここからそれぞれのメリットデメリットを紹介していきます。

LED電球

(UnsplashFederico Bottosが撮影した写真を引用)

LED電球は、今では主流の電球になってきています。省エネ効果によるCO2削減に貢献しています。以下のメリットデメリットがあります。

メリット

  1. 高いエネルギー効率→LED電球は効率的に電気を光に変換します。白熱電球に比べて消費電力が少なく、同じ明るさを実現するために必要な電力が少なくて済みます。つまり、日々の電気代が安く済みます。
  2. 長寿命→LED電球は一般的に寿命が長く、約40,000時間も持続します。そのため、交換の頻度が少なくなります。
  3. 多機能性→ LED電球は、白色だけでなく、さまざまな色や明るさの光をがあります。お部屋のシーンにあった明るさや見え方を演出することができます。

デメリット

  1. 価格が高い→ LED電球は白熱電球に比べて初期投資費用が高いです。LED電球の品質によって価格が異なりますが、高品質のLED電球は比較的高いです。ただし、長寿命と低い運転コストにより、長期的には節約できます。
  2. 選択肢がありすぎる→LED電球は、色の選択・明るさの度合い・照らす範囲・使用不可の環境といったシーンに合わせて選択する必要があり、ややこしいです。
  3. 注意点が多い→LED電球は熱に弱いので、その環境に対応しているLED電球を選択する必要があります。また、調光機能がついた器具は、対応のLED電球でないとダメです。
  4. 色再現性のばらつき→ 一部の低品質なLEDでは、色再現性が発色性に欠ける場合があります。特に、特定の色や色温度の再現においては注意が必要です。高品質のLEDは、広い色域と優れた色再現性を持っていますが、選ぶ際には注意が必要です。

このようなメリットデメリットがありますが、地球にやさしい電球です。技術の進歩により、LEDの品質や性能は向上し続けています。LEDのメリットデメリットをバランスさせながら、自身のニーズや予算に合った最適な照明選択を行うことが重要です。

白熱電球

(UnsplashAjaykumar Kannanが撮影した写真を引用)

白熱電球は昔からある伝統的な電球です。以下のメリットデメリットがあります。

メリット

  1.  リラックス効果→白熱電球は、暖かく柔らかな光を放ちます。優しいオレンジっぽい色ですね。居住空間や寝室、リビングルームなど、くつろぎや快適さが求められる場所に適しています。
  2. 安い→白熱電球は、価格が他の電球と比べると相当安いです。

デメリット

  1.  電気代高い→白熱電球は、電気を光に変換する際に多くのエネルギーを熱に変えてしまいます。そのため、エネルギー効率が低く、電力消費が多くなる傾向があります。つまり、電気代が他の電球と比べ、「高い」ということです。
  2. 寿命が短い→白熱電球の寿命は比較的短く、通常は1,000時間〜2,000時間程度です。そのため、頻繁に交換する必要があります。

このようなメリットデメリットがありますが、白熱電球の温かみのある色合いやおしゃれな雰囲気は、今だに多くの人の心を掴んでいます。

電球型蛍光灯

(Image by Emilian Robert Vicol from Pixabay)

蛍光型電球は、LED電球が誕生するまで、省エネの救世主的な存在でした。今では存在感が薄くなてきていますが、市場には出回っていますので紹介します。以下のメリットデメリットがあります。

メリット

  1. 高いエネルギー効率→電球型蛍光灯は、白熱電球よりもはるかに効率的に電気を光に変換します。LEDには劣りますが、省エネルギー効果があります。
  2. 長寿命→蛍光灯は白熱電球よりも寿命が長く、約13,000時間持続します。
  3. 種類が豊富→色温度や色の再現性も豊富で、好みや照明環境に合わせて選択できます。

デメリット

    1. 始動時間と点灯の遅れ→蛍光灯は点灯するまでに少し時間がかかる場合があり、始動時間があります。特に低温環境では、点灯までの時間が長くなることがあります。
    2. 毒性物質の使用→蛍光灯には水銀などの有害な物質が含まれている場合があります。適切な廃棄方法が必要であり、取り扱いには注意が必要です。
    3. 点灯回数の制限→ 蛍光灯は頻繁な点灯・消灯を繰り返すと寿命が短くなる場合があります。

電球型蛍光灯は、このようなメリットデメリットがあります。LED電球の普及で、存在感は薄くなっていますが最適な照明選択を行うことが重要です。

LED電球の選び方

ここからLED電球の選び方を紹介していきます。以下の項目に注意して選んでいきましょう。

  1. 口金(くちがね)を確認
  2. 使用環境
  3. 光の色はどうするか
  4. 光の角度(配光角度)はどうする

それぞれ解説していきます。

1,口金(くちがね)を確認

まずはじめに、口金(くちがね)という、電球のサイズを把握しておくことが非常に大事です。ここが間違っていたら、せっかく買ってきたのに電球が合わなかったなんてことも。。以下のところが口金と呼ばれるところです。

このサイズは、一般家庭ではE26かE17の大きさがほとんどです。特殊な電球では、E14・E12・E11などがありますが、わからない場合は直径を測れば一目瞭然です。以下のように図ります。

このように、まずは口金を確認することが大事です。

2,使用環境

LED電球の選び方は、「どこで、どのような環境で使用するか」がポイントです。以下の環境は注意が必要です。

  • 屋外・お風呂場・密閉型の照明
  • ダウンライト
  • 調光スイッチがある器具

ここからそれぞれ解説していきます。

屋外・お風呂場・密閉型の照明

(Image by EDDIE LEE from Pixabay)

屋外やお風呂場の照明は、雨の侵入や水の侵入を防ぐため密閉型のカバーをしてあることがほとんどです。

照明器具の内部に水が侵入すると漏電を起こしてしまうので、ゴムパッキンを噛ませたカバーをしてあります。

LED電球は、多少の熱を発しますが、熱に弱いため湿度が高い+密閉カバーがあると熱の逃げ場がなく故障に繋がります。

そのため、屋外・お風呂場は、防雨・防湿性と密閉性に対応しているLED電球の選択が重要になってきます。パッケージにお風呂場対応のマークと密閉型のマークがあるものを選びましょう。

また、密閉型器具の定義は、外側からはランプが見えない器具です。お風呂場でなくても密閉してある照明は、密閉型器具対応のLED電球を選びましょう。非対応だとLED電球の寿命(明るさが7割程度まで下がるまでの時間)が短くなると言われています。

このように、屋外やお風呂は防雨・防湿・密閉型対応のLED電球を選びましょう。また、電球がカバーで覆われている照明は、密閉型対応のLED電球を選びましょう。

ダウンライト

ダウンライトは、天井に埋め込まれたライトです。ダウンライトをLED電球に交換する場合は、ダウンライト対応のLED電球を選ばなければいけません。

理由としては、LED電球は熱に弱く、天井に敷かれている断熱材によって熱がこもって故障してしまう可能性があるからです。

もう一つの注意点は、口金があっていてもソケットにしっかりハマらない場合があることです。特に横にソケットが向いている場合は、奥までしっかりハマらない可能性があるので試す必要があります。

ダウンライトに関しては、試さないとわからないので、電球だけ変えるのではなく、ダウンライト照明そのものをLEDのダウンライトに交換をおすすめします。

もちろん電気工事と照明代がかかるので、出費は大きいです。しかし、長い目で見れば、日々の節電や電球交換をする必要がなくなるので、電気代や生活の手間は省けます。

このようにダウンライトは、ダウンライト対応のLED電球であることと、ソケットにしっかりハマるかがポイントになります。

調光スイッチがある器具

調光スイッチがある場合は、調光機能に対応したLED電球を選ぶ必要があります。非対応のものを使用した場合、故障・短寿命の原因となるので注意が必要です。

調光スイッチとは、明るさを調整できるスイッチのことです。以下の写真のようなスイッチです。

調光対応タイプのLED電球なら、白熱電球用調光スイッチに対応しているものがほとんどですが、LED電球専用調光スイッチが必要なものもあるので確認が必要です。

例えば、人感センサ付調光器、リモコン調光器などといったちょっと複雑そうな調光スイッチは、調光器対応のLED電球でも使えないので注意が必要です。

使用可能な調光器について(メーカー名、形式、型番等)は、LED電球のメーカーのホームページなどで確認してください。

このように、調光スイッチ付きの白熱電球をLED電球に交換する際には、調光機能に対応したLED電球を選ぶ必要があるので、注意してください。

3,光の色はどうするか

LED電球は、光の色が選べます。主に、電球色・昼白色・昼光色があります。

  • 電球色→白熱電球の色です。オレンジがかった色ですね。
  • 昼白色(ちゅうはくしょく)→太陽をイメージした自然な白っぽい色です。
  • 昼光色(ちゅうこうしょく)→白っぽい青みがかった色で、最も明るく感じる色です。

色の選択は、好みではありますが、どんな雰囲気を出したいか?そのお部屋の目的は?といった感じで選ぶのがいいと思います。

  • 電球色は、落ち着いた空間・暖かい雰囲気・リラックスを重視する場合は、電球色がおすすめです。寝室やトイレ・門灯・玄関におすすめです。
  • 昼白色は、いきいきした印象があり、明るさも見やすく明るすぎないのでどの部屋にもマッチします。リビング・キッチン・各お部屋におすすめです。
  • 昼光色は、明るい印象が強く、集中力を高める効果があるとされてます。作業部屋や勉強するお部屋がおすすめです。

このように、使用用途に合わせて、使い分けることができます。光の色は、印象を大きく変えるので、好みに合わせて選んでください。

4,光の角度(配光角度)はどうする

LED電球は光の角度、「配光角度」を選択することができます。

配光角度とは、光の広がりを表すものです。配光角度が狭いと、光が狭い範囲に集中しています。例えば、スポットライトやダウンライトでは、特定の場所や物体を明るく照らすことができます。

一方、配光角度が広いと、光が広い範囲に広がります。一般的な照明用途に適しており、均一な明るさになります。

メーカーによって多少異なりますが、以下の3種類の配光角度があります。

【全方向タイプ】

光の広がり方が約260度の電球で、白熱電球と同じような広がり方です。全ての方向を明るく照らすので、どこで使用しても違和感ありません。特に、リビングや広いお部屋など、全体を明るくしたいお部屋に向いています。

【広配光タイプ】

光の広がり方が約180度の電球です。お部屋全体を充分照らすことができます。各お部屋はもちろん、傘がついてる照明ならこれが向いています。

【下方向タイプ】

光の広がり方が約140度の電球です。電球の直下をメインに照らします。比較的狭い部屋やトイレ、廊下などに向いています。また、ダウンライトや間接照明として使用するのもおすすめです。

このように、配光角度を選ぶことが可能です。選択肢が多すぎてややこしい場合は、全方向タイプが白熱球の配光角度に近いので、それでいいと思います。

LED電球、白熱電球、電球型蛍光灯の交換する際の知識

ここからは、さまざまな電球に交換する場合の知識を紹介します。

  • 白熱電球から白熱電球へ交換の場合→照明器具がなんワット対応しているか確認する。例えば、40W対応の照明器具に60Wの電球をつけるのはやめましょう。60Wの電球は40Wの電球より熱を発するので、照明のカバーがその熱に対応できないということです。
  • 白熱電球からLED電球へ交換の場合→LEDはワット数が低いので、例えば40W対応の照明器具でも、100W形相当のLED電球に交換することが可能です。つまり、かなり明るい光にも交換できると言うことです。
  • 白熱電球から電球型蛍光灯へ交換の場合→これもLED電球と一緒でワット数が低いので、40W対応の照明器具でも、100W形相当の電球型蛍光灯に交換することが可能です。
  • 電球型蛍光灯から白熱電球に交換の場合→これが一番注意が必要です。照明器具に「電球型蛍光灯のみ」と書かれてたら、絶対白熱電球に交換しないでください。特にダウンライトに多いです。誤って交換してしまった場合、照明器具が焦げたり溶けてしまいます。また、照明器具が故障してしまします。これは、白熱電球の熱でやられてしまうためです。
  • 電球型蛍光灯からLED電球に交換の場合→「電球型蛍光灯のみ」と書かれていても、熱をほとんど発しないLED電球は交換可能です。LED電球が普及する以前に、「白熱電球に交換しないように」ということで「電球型蛍光灯のみ」の表示をしていたみたいです。

このように、知識があるだけで、とんでもない量の電球を選別して、最適な電球選びができるようになります。

まとめ

電球のそれぞれのメリットとデメリットとLED電球選びの重要なポイントについて解説してきました。

まとめると以下の通りです。

  • LED電球→長寿命、電気代安い、電球自体は高い、選択肢が多すぎる
  • 白熱電球→雰囲気がある落ち着いた灯り、電球自体は安いが寿命が短い、色の選択はできない。
  • 電球型蛍光灯→長寿命で、電気代も安い、LEDと比べると劣る。

LED電球に交換する際の注意点

  1. 口金(くちがね)を確認→大体、E26かE17なので確認しましょう。
  2. 使用環境→屋外・お風呂場・密閉型の照明・ダウンライト・調光スイッチでは、対応しているLEDを選択しましょう。
  3. 光の色はどうするか→電球色・昼白色・昼光色などがあります。
  4. 光の角度(配光角度)はどうする→使用場所によって選択しましょう

昨今、環境問題や技術の進歩で、LED電球に交換が推奨されています。注意点を把握して、交換することが大事です。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは。