コンセントから火花が出た3 つの原因と対処法!!

 

コンセントから火花が出てびっくりした方は多いと思います。

電気は感電してしまったり、火災の原因になったりするので非常に危険です。

しかし、火花が出たからといって慌てる必要はありません。火花の原因を知ることで、どのような対処をすればいいのかわかります。

この記事では、コンセントから火花が出る原因と対処法を3つ紹介していきます。また、コンセントについての注意事項や点検方法などを解説していきます。

コンセントから火花が出る3つの原因と対処法

ここから、コンセントから火花が出る原因と対処法を3つ紹介していきます。

火花が出た①:電化製品のスイッチが入った状態で抜き挿ししたとき

電化製品のスイッチが入った状態でコンセントを挿し込んだり、抜いたりすると火花が出ることがあります。

これは、電化製品に一気に電気が流れる、または遮断されるためです。

例えば、ドライヤーのスイッチを入れた状態で、コンセントに挿し込んだり、抜いたりするとコンセントから火花がでます。

特に、W数の大きい電気機器(ドライヤー・電気ストーブ・トースターなど)は流れる電気が大きいので、火花が出やすいです。

このように、電化製品のスイッチを入れた状態で抜き挿しすると火花が出ます。これによる火災などの心配は大丈夫ですが、電化製品の故障にもつながるので、しっかりスイッチを切ってコンセントに接続しましょう。

火花が出た②:タコ足配線を使っている

タコ足配線をしすぎると、火花が出るどころか火災の原因にもなります。タコ足配線とは、同じコンセントを複数に分岐できるタップ(コンセント)を使用することを言います。以下のイラストのような状況です。

複数のコンセントが挿せるので便利ではありますが、一箇所に大量の電気が流れるため、火花が出やすくなります。また、タップ自体が熱を持って発火する可能性もあります。

特に、メーカー品ではない100円ショップなどの安価なタップは、耐久性に疑いがあるのでおすすめはできません。

このように、タコ足配線をしすぎると火花が出やすくなるだけでなく、タップ自体が熱を持って発火しやすくなります。

基本的に、タコ足配線は使わないほうが安全ですが、難しい場合は使いすぎに注意しましょう。

火花が出た③:トラッキング現象が起きた

トラッキング現象によって、火花が出て火災の元になることがあります。

トラッキング現象とは、コンセントとプラグの隙間にほこりがたまり、湿気を吸収することで、電気の通り道ができます。そのことで、電気が漏電し発火する現象のことです。

写真のように、コンセントが焦げたり、溶けたりします。最悪の場合、火災の原因になることがあるので非常に危険です。このような状態を確認したら、プラグを抜き、ブレーカーを落として専門業者にコンセントを交換してもらいましょう。

このように、トラッキング現象によって火花が出て火災が発生することがあります。また、コンセントを焦がしたり、溶かしたりします。

そして、トラッキングは起きてからでは遅いので、未然に防ぐことが大事です。「しっかり挿さってるか」「ホコリは溜まってないか」のチェックをしましょう。

こんな場所のコンセントに注意

コンセントで起こる最も危険な現象は、トラッキングです。

常に挿しっぱなしの家電製品は、コンセントへの挿し込みが甘くなっていたり、ホコリが溜まっていたりします。このような場合は、いつトラッキング現象が起きてもおかしくない状況です。

そこで、家庭内での危険な場所をいくつか紹介していきます。

家具の裏

タンスや本棚、机など大きくてあまり動かさない家具の裏のコンセントは、トラッキング現象が起きやすい場所です。

このような場所は目が届きにくいので、掃除の頻度も低くホコリが溜まりやすい代表格です。

このように、大きな家具の裏のコンセントはホコリが溜まりやすいので、できればこまめの掃除が理想です。しかし、一年に一回でも綺麗にしておけばトラッキング現象の予防になります。

バスルームやキッチン

バスルームやキッチンにある、洗濯機や冷蔵庫などの家電製品は、トラッキング現象が起きやすいです。

これらの水回りは、湿気や水分を多く含んだホコリです。プラグの差し込みが甘いと非常に危険ですので、プラグがしっかり挿さっているのか確認しましょう。

このように、水回りのホコリは水分を多く含んでいるので、トラッキング現象がおきやすいです。そのため、注意深く確認するとともに、こまめに掃除しましょう。

コンセントの定期点検

コンセントの点検は、定期的にやるのが理想です。不具合を早期発見できれば、大きな事故になりません。そこで、以下のチェック項目に沿って点検してみましょう。

コンセントの表面が焦げている・溶けている

コンセントの表面が焦げている・溶けている場合は、トラッキング現象が起きた可能性があります。プラグを抜いて、ブレーカーを落としましょう。そして、速やかに専門の業者を呼びましょう。

コンセントから焦げた臭いがする

焦げた臭いがする場合は、コンセントの裏側で焦げている可能性があります。

これは、コンセントの裏側の配線接続が甘く、施工不良の可能性があります。また、コンセント内部が熱を持ち異常事態が起きている可能性もあります。

プラグを抜いて、できればブレーカーを落として、速やかに専門の業者にお願いしましょう。

コンセントの表面が割れている

コンセントの表面・カバーが割れている場合、感電の恐れがあります。そのコンセントは使わずに早めに交換しましょう。

電源プラグの抜き差しがゆるくないか

電源プラグの抜き挿しがゆるい場合は、コンセントが損傷している可能性があります。そのまま使い続けると接続が不十分になり、感電や火災の恐れがあるので速やかに交換しましょう。

コンセントの寿命は10年

一般的に、電気器具は10年程度が基本的な寿命と言われています。取り付け場所や、使用状況によって経年劣化はさまざまですが、コンセントも10年を基本に考えて交換しましょう。

また、20年・30年取り替えてないというお宅もありますが、なるべくリスクを減らすために、早めの交換がおすすめです。

このように、コンセントは10年を目安に考えておきましょう。

コンセント交換は自分でできない

コンセントなどの電気配線を触る場合は、第二種の電気工事士の資格が必要になります。資格を持っていないとできないので、コンセント交換は業者に依頼しましょう。

無資格でできることは、コンセントカバーの交換など、電気配線に触らないことです。

このように、コンセント本体の交換は、必ず資格を持つ専門事業者に依頼しましょう。

まとめ

ここまで、コンセントから火花が出た原因と対処法、注意事項や点検方法などを解説してきました。まとめると以下の通りです。

  • 電化製品のスイッチが入った状態で、コンセントを抜き挿しすると火花が出る→電化製品のスイッチを切ってコンセントに挿す
  • タコ足配線をしすぎてる→タコ足配線しすぎない
  • トラッキング現象が起きた→プラグを抜き、ブレーカーを落として業者に交換してもらう。こまめなチェックと掃除で未然に防ぐ

トラッキング現象が起きやすい場所

  • 家具の裏のコンセント
  • キッチン・バスルームにある家電製品の裏のコンセント

コンセントの定期点検項目

  1. コンセントの表面が焦げている・溶けている
  2. 焦げた臭いがしないか
  3. コンセントの表面・カバーが割れてないか
  4. 電源プラグの抜き挿しがゆるくないか

コンセントは10年を目処に交換しよう。しかし、交換は資格を持っている人でないと交換できないので専門業者にお願いしましょう。

このように、火花がどんな状況で出るのか把握していると、正しく恐れることができます。どのような対処や、対策をすれば良いのかを知っていることは大事なことです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

それでは。