アース付きコンセントは交換できるか?普通(アース付きでない)のコンセントをアース付きコンセントに交換できるのか?を調べてこの記事に辿り着いたと思います。
もちろんその両方は、交換工事によって解決することができます。
この記事では、アースの役割の理解とアース付きコンセントに交換する方法を紹介していきます。
アースの役割
アースとは、その名の通り「地球」つまり地面につなぐ線のことです。電気が漏れた(漏電)際に、地面に電気を逃してくれる役割があります。
電気は、抵抗が低い方に流れる性質があります。そして地面は抵抗が低いので、アース線を介して漏れ出た電気は地面に流れていきます。
例えば、経年劣化で洗濯機が漏電を起こしてしまったとします。その際、アース線が接続されていないと漏れた電気が洗濯機内部で行き場を失っています。
そんな中、人間が洗濯機に触った際に「待ってました」と言わんばかりに、人体を介して地面に電気が流れます。これを、感電したといいます。
この状況を回避するため、漏れ出た電気はアース線を介して地面に流れ「感電しない」という安全対策をとっておく必要があります。
また、雷の被害を軽減する役割もあります。雷は高電圧であり、いろんな家電や配線をダメにしてしまいます。それらの被害をアースを通じて地面に逃し、被害の軽減に役に立ちます。
さらに、家電品(パソコン、テレビ電子レンジ、冷蔵庫)などから出る電磁ノイズによって、電話やインターネットに不具合をもたらすことがあります。そのノイズの軽減にも役に立ちます。
このように、アース線とは地面に電気を逃がす線であり、感電しないための安全予防です。
アース付きコンセントが必要な場所
- エアコン
- 冷蔵庫
- 食器洗い乾燥機
- 電子レンジ
- 洗濯機
- 乾燥機
- ウォシュレット
- IHクッキングヒーター
- EV用コンセント
- 地下室
これらのものは、2016年にアース線の接続は義務付けられました。
また、2022年にも改定されており、キッチン、洗面所、トイレ、地下室など、湿気の多い場所や水回りなどで、アース付きコンセントの設置が義務化されました。
なので2016年以降の新築で、キッチン、洗面所、トイレ、地下室のコンセントはアース付きコンセントがマストということです。
このように、水気のある場所や湿気の多い場所、使用電圧の高い場所はアースが義務化されています。
アース付きコンセントの交換方法
アース付きコンセンの交換をするに当たって、電気工事士の資格が必須なので有資格者にやってもらいましょう。
交換方法は、以下の条件によって工事方法が変わります。
- アース付きコンセントを新しくする
- 普通のコンセントをアース付きコンセントに交換する
ここからそれぞれ解説していきます。
アース付きコンセントを新しくする
アース付きコンセントを新しくする場合は、以下のいくつかのアース付きコンセントの種類があります。
- アース付きコンセント
- 3ピンコンセント
- アース付き3ピンコンセント
これらは、使い家電によって決めましょう。
このようにアース付きコンセントを交換する場合は、どのような家電を使うかでコンセントを決めましょう。
普通のコンセントをアース付きコンセントに交換
アース線がないコンセントは、アース線を追加するD種設置工事をすることが可能です。
ただし、工事ができないパターンもあるので、業者との打ち合わせは必須です。
この工事は、アース線をひく工事になるので、お家の壁を開ける可能性も出てきます。それらの工事内容に納得の上行いましょう。
このように、D種設置工事をしてアース線を追加することができます。
まとめ
ここまで、アースの知識とコンセント交換について紹介してきました。まとめると以下の通りです。
アースの役割
- 感電予防
- 雷の被害の軽減
- 電磁ノイズ対策
アース付きコンセントの交換方法は、電気工事士の有資格者でないとできません。アース付きコンセントを新しくするか、新たにアース線を引いてコンセント交換をするかです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは。