【アース付きコンセントに交換したい】アースなしから変更は可能?工事内容と種類をプロが解説

「洗濯機を買い替えたら、アース線をつける場所がない!」 「普通のコンセントを、アース付きに変えたいけどできるの?」

最近の家電はアース接続が推奨されているものが多く、古いコンセントのままだと困ってしまいますよね。 結論から言うと、アース付きコンセントへの交換は可能です。 ただし、「壁の中にアース線が来ているかどうか」によって、工事の難易度と費用が大きく変わります。

この記事では、現役の電気工事士が「アース付きコンセントへの交換方法」と、「アース線がない場合の対処法」を解説します。

目次

アース(接地)の重要な役割

アース(接地)とは、万が一電気が漏れた(漏電した)時に、その電気を地面に逃がすための「逃げ道」のことです。

 電気は「抵抗が少ない(流れやすい)方へ流れる」性質があります。 もし洗濯機が漏電している時、アース線がないと、触った人間の体を通って電気が地面へ流れようとします。これが「感電」です。 アース線をつないでおけば、人間よりもアース線の方が電気が流れやすいため、感電を防ぐことができます。

主な3つのメリット

  1. 感電防止:水回り家電での事故を防ぐ(最重要!)

  2. 雷対策:雷サージ(異常電圧)から家電を守る

  3. ノイズ対策:パソコンやネット回線の通信を安定させる

このように、アース線とは地面に電気を逃がす線であり、安全対策です。

アース接続が必要な場所(義務化について)

特に「水気」のある場所では、アース接続が強く求められています。 2022年の内線規程改定により、以下の場所では接地極付(アース付)コンセントの設置が義務化されました(※新築時)。

  • キッチン(電子レンジ、冷蔵庫、食洗機)
  • 洗面所・洗濯機置き場(洗濯機、乾燥機)
  • トイレ(温水洗浄便座)
  • 屋外・エアコン(防水コンセント、EV充電など)

これらは水に濡れて漏電するリスクが高いため、必ずアース対策を行いましょう。

このように、水気のある場所や湿気の多い場所、使用電圧の高い場所はアースが義務化されています。

ケース別:アース付きコンセントへの交換方法

コンセントの交換は、配線を触るため「電気工事士」の資格が必須です。 DIYではできませんので(罰則あり)、必ずプロに依頼してください。

工事の内容は、現状によって以下の2パターンに分かれます。

パターンA:古い「アース付き」を新しい「アース付き」にする

「元々アース端子はついているけど、古くなったから交換したい」 「差し込み口の形を変えたい」

この場合は、壁の中にすでにアース線が来ているので、コンセント本体の交換作業のみで完了します。費用も安く済みます。

▼ 選べるコンセントの種類

  • アース付きコンセント:パカッと蓋を開けて、緑の線をネジ止めするタイプ(洗濯機など)。
  • 接地極付(3ピンコンセント):差し込み口が3つ穴になっているタイプ。
  • 上記の両用タイプ(アース付き3ピンコンセント):どのタイプでも対応可能です。

これらは、使い家電によって決めましょう。

このようにアース付きコンセントを交換する場合は、どのような家電を使うかでコンセントを決めましょう。

パターンB:普通のコンセントを「アース付き」にする

「普通の2つ穴コンセントしかない場所に、アース付きをつけたい」

この場合、壁の中にアース線がありません。そのため、「D種接地工事(アース増設工事)」が必要です。

  1. 分電盤からアース線を引っ張ってくる
  2. 地面にアース棒を打ち込み、そこから配線を引く

このどちらかの工事になりますが、壁の中を通すのが難しい場合、”配線が壁の外に出る(露出配線)”ことになったり、建物の構造上(マンションの上階など)工事ができないこともあります。 まずは現地調査を依頼しましょう。

もし工事ができない場合は?(救済策)

「賃貸で工事ができない」 「費用が高すぎて諦めた」

そんな場合に、感電事故を防ぐためのアイテムがあります。 「プラグ形漏電遮断器(商品名:ビリビリガードなど)」です。

これをコンセントに差し込み、そこに家電を繋ぐだけで、万が一漏電した瞬間に電気を遮断してくれます。 アース線ほどのノイズ対策効果はありませんが、「感電防止」という点では非常に有効ですので、工事ができない場所にはぜひ活用してください。

まとめ

ここまで、アースの知識とコンセント交換について紹介してきました。まとめると以下の通りです。

  1. アースは命を守る(特に水回りは必須!)
  2. 交換はプロへ依頼(資格が必要です)
  3. アース線がない場合は増設工事が必要(難しい場合は露出配線になることも)
  4. 工事不可なら「ビリビリガード」を活用しよう

「うちは工事できるのかな?」と迷ったら、まずは電気工事店(木村メンテナンスなど)にご相談ください。状況に合わせた最適な安全対策をご提案します。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは。

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この記事を書いた人

1988神奈川県生まれ。

【趣味】
サーフィン:休日の最高のリフレッシュ。
コーヒー:朝、自分でドリップしたコーヒーがちょっとした楽しみ。

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