電球の「明るさ」って、いろんな単位がありますよね。
白熱球や蛍光灯の頃は、「60Wだからこのぐらいかな〜」なんて感覚で選んでた人も多いと思います。
でも最近はLEDが主流。
そのままの感覚で選ぶと、「あれ、暗っ!」「眩しすぎ!」なんて失敗が起きやすくなってるんです。
明るさって、部屋の印象や居心地を大きく左右する要素。
ちょうどいい明るさだと、目も疲れにくくて作業もはかどるんですよね。
というわけで今回は、「電球の明るさの単位」を分かりやすく解説します。
これを知っておくと、照明選びがグッと楽になりますよ!
明るさの単位は4つ
ごちゃごちゃしがちなんですが、電球の明るさに関係する単位は、主に以下の4つです。
- ワット(W)
- ルーメン(lm)
- ルクス(lx)
- カンデラ(cd)
ここから、それぞれ解説していきます。
ワット(W)とは?

まずは「ワット」。
これは 明るさの単位ではなく、電気の消費量を表します。
つまり、「どれだけ電気を使うか?」という意味です。
昔の白熱球では「60W=このくらいの明るさ」みたいに、ワット数=明るさの目安として使われていました。でも実際は、ただの消費電力なんです。
例えば白熱球の60Wは、「1時間に60ワットの電力を使う」というだけの話。
LEDが普及してからは、同じ明るさでも8Wくらいしか使わなくなりました。
省エネの進化がすごいですよね。
なので、今は「ルーメン(lm)」で明るさを判断するのが基本です。
以下の表は、「明るさと消費電力」の違いです。
| 明るさ(目安) | 白熱電球 | LED電球 |
|---|---|---|
| 約800ルーメン | 60W | 約8~10W |
| 約400ルーメン | 40W | 約4~6W |
このように、ワットは「電気をどれだけ使うか」、ルーメンは「どれだけ明るいか」ここが大きな違いです。
ルーメン(lm)とは?

ルーメンは、光そのものの量=明るさの総合力を表します。
数字が大きいほど明るい、シンプルな単位です。
例えば、「60形相当」と書かれたLED電球なら、大体 810lm(ルーメン)前後です。
メーカーによって微妙に違いますが、目安として使えます。
つまり、「明るさを見たいときはルーメンを見る」が正解です。
このようにルーメンは、光の量、つまり明るさを示しています。
ルクス(lx)とは?
ルクスは、「照らされた場所の明るさ(照度)」を表す単位です。
ルーメンが「光源そのものの明るさ」なのに対して、ルクスは「実際に照らされた場所がどのくらい明るいか」です。
例えば、メモ書きが見にくくて、照明の真下に持っていくとよく見えますね。

また、デスクライトがあると机の上がパッと明るくなります。

この“見やすさの違い”が、まさにルクスの違いです。
つまりルーメンが「太陽」だとしたら、ルクスは「月の明るさ」みたいな関係ですね。
カンデラ(cd)とは?
最後に、カンデラ(cd)について紹介します。カンデラとは、「ある特定の方向に向かって出る光の強さ(光度)」を表す単位です。
簡単に言うと、以下のような違いがあります。
- ルーメン→全体の明るさ
- カンデラ→一方向の光の強さ
ただし、「ルーメンが大きい=カンデラも大きい」ではないのがポイントです。
たとえば懐中電灯やスポットライトは、光をギュッと狭い角度に絞って遠くを照らすので、カンデラが高い。

逆に、電球やランタンのように光が全体に広がるタイプは、ルーメンは高くてもカンデラは低めになります。

このように、カンデラ(cd)とは、「特定方向の光の強さ」の単位です。
まとめ:明るさの単位、ざっくり覚えよう
ここまで、明るさの単位を紹介してきました。まとめると以下の表です。
| 単位 | 内容 | 覚え方 |
|---|---|---|
| ワット(W) | 電気の消費量 | 電気代の目安 |
| ルーメン(lm) | 全体の光の量 | 明るさの総合力 |
| ルクス(lx) | 照らされた場所の明るさ | 実際の見た目の明るさ |
| カンデラ(cd) | 特定方向の光の強さ | スポットの鋭さ・遠達性 |
明るさの単位を理解しておくと、「この電球、ちょうどいい!」って選び方ができるようになります。
電気代を気にするならワット、
明るさを重視するならルーメン、
作業スペースの照明を考えるならルクス、
スポットライト系ならカンデラ。
それぞれの特徴を知っておくと、照明選びがかなり楽になりますよ。
「部屋が暗いな…」と思ったら、まずは電球のルーメンをチェックしてみてください。きっと、ちょうどいい明るさが見つかります。
ここまで、ありがとうございました。
それでは。