電球の明るさについて、「何がいいのかわからない」とか「電球をLEDにしたけど暗い」といったような不満を抱えている人は少なくないと思います。
LED電球は、選択肢が多すぎて、失敗しがちです。
そこで、この記事では電球の明るさの選び方について、私のおすすめを紹介していきます。参考になれば幸いです。
電球の明るさの選び方
電球の明るさの選び方は、どのお部屋でどのように使用するのか?が大事になってきます。以下の状況を鑑みて明るさを決めていきましょう。
- どこのお部屋・場所で使用するのか?
- 光色はどうするのか?
- 配光角はどうするのか?
ここから、それぞれ解説していきます。
①どこのお部屋・場所で使用するのか?
まずは、どのお部屋や場所で使用するかによって選ぶ明るさは変わります。この理由として、用途によって明るさを使い分けた方が、リラックスできたり、集中したりすることができるからです。
例えば、リビングでは皆が集まって食事やらテレビやらいろんなことをしますね。そのような場合は、明るめの照明が活動しやすく視認性も高いのでおすすめです。
逆に寝室では、眠りに入るまでの時間は薄暗い方が、眠気を促進してくれるので、間接照明やベッドライトなどの明るさが抑さえられたものがよいです。
ここからは、お部屋や場所でどの程度の明るさが良いか以下にまとめてみました。
- リビング・ダイニング・各部屋→「部屋の畳数×400lm」が基準。8畳の場合は、合計3,200lm程度
- キッチン→手元がよく見える明るさが必要。3畳程度ならば、照明器具の明るさが合計1,200lm程度
- 寝室→調光ができるタイプがおすすめ。間接照明やベッドライトなど、薄暗い明るさを演出できるのが良い。
- 廊下→足元が、見える程度で良い。60W相当で810lm程度
- トイレ→狭い空間なので、落ち着いた灯りが良い。40W相当で485lm程度
- 洗面所→化粧や見栄えをチェックするので、少し明るめの60W相当で810lm程度
- お風呂場→比較的明るめが良いので、60W相当で810〜1,160lm程度。
- 玄関→足元が見える明るさが欲しいので、60W相当で810〜1,160lm程度。
- 玄関ポーチ→帰ってきた安心感や手元が見える程度。40W相当で485lm程度
- 門灯→眩しくない優しい灯りで、表札の確認できるぐらいで良い。40W相当で485lm程度
このような感じの明るさが良いかと思いますが、参考程度にご自身の好みで変えていきましょう。
ここまで、lm(ルーメン)と言う明るさの単位が頻繁に出てきましたが、白熱球のW(ワット)を基準に比べるとわかりやすいので、以下でまとめました。
- 20W→170lm以上
- 30W→325lm以上
- 40W→485lm以上
- 60W→810lm以上
- 100W→1520lm以上
LED電球・照明の普及に乗じて、このルーメンが明るさの単位で使われるようになりました。ワットに馴染みがある方が大半なので、「60W相当」とか「40W相当」といったような表現をしていますので、それを基準にルーメンを理解していくとわかりやすいです。
このように、お部屋・場所によって、明るさを使い分けることで、リラックスしたり、集中したりすることができます。
光色はどうするのか?
LED電球が普及した昨今では、光色が選べるようになりました。と言うのも、白熱球ではオレンジかかった電球色のみだったので、選択の幅が広がりました。
光色によって、物の見え方が変わります。今のところ、以下の種類の光色展開があります。
- 電球色→オレンジがかった色。リラックス効果の色とされています。
- 温白色→落ち着きのある明るい光色。オレンジと白の間ぐらいの色味。
- 昼白色→生き生きとした白っぽい自然な光色。
- 昼光色→青みがかったさわやかな光色。
このような感じのラインナップになっています。
好みによって、色を選んでいきますが、後ほどお部屋にあったおすすめの光色を紹介していきます。
配光角はどうするか
配光角とは、LED電球が照らせる角度のことを言います。以下のようにLED電球には、いくつかの配光角があります。
約260°・180°・140°の角度があります。これは、使用用途に応じて選択できると言う意味を持っています。ただ、僕的にはまどろっこしいので、白熱球と同じような感覚の260°を選んでおけばいいと思います。
この配光角の存在を知らない人は、適当に買ったLEDの照射範囲の狭さに「暗い」と感じる方がいると思います。この辺はしっかり確認しておかないと「失敗したー」となる可能性が高いので注意してください。
このように、LED電球は、照らす範囲を選択できる配光角というものがあるので、注意して選びましょう。
お部屋にあった明るさの選び方まとめ
LED電球は選択肢が多く、「結局どうすればいいのとわからない!!」方は多いと思うので、お部屋にあった私のおすすめな電球の選び方を以下でまとめました。
配光角は、こだわる必要があまりないと思うので、全て260°にしてます。光色に関しては、好みが大きいですが、無難なチョイスにしてます。勉強や在宅ワークが多い方は、「昼光色」をお部屋に採用しても良いです。
あくまでも主観的な選択ですが、これを基準に選んでいただけると迷いは軽減されると思います。
このように明るさの選び方は、部屋によって変わります。
明るさの感じ方を左右するもの
明るさは、単純に照明の明るさだけではなく、以下の影響を多く受けます。
- 壁の色
- 年齢
ここから、それぞれ解説していきたいと思います。
壁の色
壁の色で、お部屋の明るさをかなり左右します。
例えば、同じ照明を使用していても、明るい色(ホワイト・アイボリー・パステルカラー)では、光が反射して明るく感じます。一方、暗い色(黒・グレー)などの色は、光を吸収してしまうので、暗く感じます。
そのため、壁の色によって醸し出す雰囲気が全く変わります。明るい色は部屋を明るく見せたり、広く見えたりします。暗い色では、大人のシックな雰囲気を演出することができ、緩急が出やすいお部屋ができます。
このように、壁の色によって照明の明るさの感じ方が変わるので、その辺も考えながら明るさを選んでいきましょう。
年齢
年齢を重ねてくると「今まで明るく感じていた明るさが暗く感じる」とか「周りは明るいと感じているが、私は暗いと感じている」といったことが起こります。
高齢期になると、水晶体の硬化や網膜の老化などから、徐々に視力が低下していきます。明るさの感じ方も変わり、20歳の人を基準にすると、60歳では約2倍の明るさが必要になることも言われています。
ご高齢のお客さんのところに行くと、よく「照明が暗いから明るくしたい」といった話があります。やはり今までの感覚とは変わるのだなと感じます。
このように、高齢になるとあかりの感じ方がかわり、暗く感じる傾向になります。そのため、電球の明るさを変えるのが吉です。
まとめ
ここまで、電球の明るさの選び方について解説してきました。まとめると以下の通りです。
- 部屋にあった明るさ(照度)を把握
- 色の選択
- 光の角度(配光角)の選択
これらに注意して電球を選びましょう。
また、壁の色・年齢によっても感じ方は大きく変わるので、その辺も考慮してあなたにあった明るさを見つけましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは。