「エアコンの吹き出し口を覗いたら、黒い点々がついている……」 「吹き出した風がなんだか酸っぱい、カビ臭い気がする」
それは気のせいではありません。その正体は「カビ」です。 エアコンは構造上、どうしてもカビが発生しやすい機械ですが、放置して使い続けると部屋中に胞子を撒き散らし、健康に悪影響を及ぼすこともあります。
この記事では、現役のメンテナンス業の視点から、「なぜエアコンにカビが生えるのか」という理由と、「今すぐできる予防法」を詳しく解説します。
エアコンが「カビの楽園」になってしまう3つの原因

カビが繁殖するには「湿度・温度・エサ(汚れ)」の3拍子が揃う必要がありますが、エアコン内部はこの条件が完璧に揃っています。
① 冷房・除湿による「結露」
冷房を使うと、エアコン内部の熱交換器(アルミのフィン)がキンキンに冷やされます。冷たい飲み物を注いだコップに水滴がつくのと同じで、エアコン内部にも大量の「結露水」が発生します。 運転を止めると内部の温度が上がり、残った水分で湿度は90%以上に。これがカビの最大の原因です。
② カビに最適な「温度」
カビが最も活発になるのは20〜30度。私たちが快適に過ごす室温は、カビにとっても「最高に育ちやすい温度」なのです。
③ 蓄積した「ホコリ」
エアコンは室内の空気を吸い込む際、空気中のホコリも一緒に吸い込みます。フィルターを通り抜けた微細なホコリはカビの絶好の「エサ」になります。 「水分+温度+エサ」が揃うエアコン内部は、いわばカビの培養器のような状態なのです。
このように、カビが発生する原因は、湿度・温度・汚れの条件が揃うことです。
放置は危険!エアコンのカビが招く健康被害
カビが生えたままエアコンを回すと、目に見えない微細な胞子が風に乗って部屋全体に広がります。
これを吸い込み続けると、以下のような症状を引き起こす可能性があります:
- 夏型過敏性肺炎(咳が止まらない、微熱が出る)
- 喘息・鼻炎(アレルギー反応)
- アトピー性皮膚炎・蕁麻疹
特に小さなお子様やご高齢の方がいるご家庭では、早めの対応が肝心です。
吹き出し口にカビを見つけたら?対処法とは?

「吹き出し口に見えるカビを自分で掃除したい!」と思うかもしれませんが、実は目に見える場所のカビは「氷山の一角」です。
吹き出し口に黒い点々が出ている場合、その奥にある「送風ファン」や「熱交換器」はさらにひどいカビに覆われている可能性が高いです。
※市販の洗浄スプレーを吹きかけると、一時的に綺麗になった気がしますが、実は洗剤成分が内部に残り、それが新たなカビのエサになったり、電装部に付着して故障や発火の原因になったりすることもあります。
根本的に綺麗にするには、プロによる「高圧洗浄(エアコンクリーニング)」を依頼するのが最も安全で確実です。
今日からできる!カビを発生させない3つの習慣
一度綺麗にしたら、次は「生やさない」工夫が大切です。以下の習慣が大事です。
- 習慣①:フィルター掃除
- 習慣②:送風運転をする
- 習慣③:部屋の換気
ここから、それぞれ解説していきます。
習慣①フィルター掃除
エアコンのフィルターはホコリや汚れキャッチするものなので、汚れがたまりやすいです。それがカビの養分になってしまうので、よく使用する夏や冬はできれば1カ月に1回程度は掃除が理想です。
たとえ、業者にエアコン内部を徹底的にキレイにしてもらっても、フィルター掃除を怠っていると、再びエアコンにカビが生える原因になってしまいます。
なかなかフィルター掃除はしんどいですね。ただ、こまめに掃除しておけば、汚れがそんなたまらないので一回の掃除が楽になります。
習慣②送風運転をする
エアコン使用後は、送風運転もしくは内部クリーンをし内部を乾燥させましょう。乾燥させることでカビの発生を抑制できます。
冷房や除湿をすると内部に水分がたまるので、電源を切る前にしばらくの間、送風運転をして内部を乾燥させましょう。
大体、30分〜1時間程度、送風運転もしくは内部クリーンをしましょう。この作業を習慣化できれば、カビ対策としてはかなりいいです。
習慣③部屋の換気
部屋の換気をし、全体の湿度を下げることでカビの発生を抑制することにつながります。
時々換気し風を通すことによって、湿度は下がります。
また、換気をすることで空気が循環されるので、室内の汚れが屋外に排出されます。そのため、湿度の低下と汚れの排出という効果が期待でき、カビ予防につながります。
ただ、夏や梅雨の時期では、せっかく涼しくした部屋をなかなか換気する気になれない方もいるかと思います。
そんな時は、除湿機や空気清浄機を使用するのも俄然ありです。
まとめ
エアコンの吹き出し口のカビは、単なる汚れではなく「内部まで汚れているサイン」です。
- 原因は「結露・温度・ホコリ」の3つ
- 健康被害が出る前にプロのクリーニングを検討する
- 「冷房後の送風運転」を習慣にして乾燥させる
木村メンテナンスでは、専門的なエアコンの化学洗浄(分解洗浄)そのものは承っておりませんが、「エアコン専用コンセントの交換・増設」や「換気扇の交換・新設」など、電気設備を通してお住まいの環境を快適にするお手伝いをしています。
「エアコンをつけるとブレーカーが落ちる」「換気扇の効きが悪くて湿気がこもる」といったお悩みがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは。


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