寝る時に家の中から、「パキ」「ピシピシ」「ドンッ」とかいう音が聞こえ、怪奇現象?びっくりされる方は少なくないと思います。
ほとんどの場合、これは家鳴り(やなり)と言われる現象です。
家鳴りとはいったいなんで起きるのか?家の構造に問題はないのか?といった不安があると思います。
この記事では、家鳴りについて解説していきますので、最後までご覧ください。
家鳴りとは
家鳴り(やなり)とは、「パキッ」「パシッ」「パキパキ」「ピシピシ」「ミシミシ」「ドンッ」といったような音が家の中で起きる現象です。
これは、建築材の膨張と収縮や、建築材同士の馴染む過程でどうしてもなってしまう現象です。新築で起きることが多いですが、築古のお家でも起きます。
皆が寝静まった夜になると、雑音がなくなるので、不気味な音がするので心霊現象かと疑うかもしれません。
しかし、家鳴りは建物に起こりやすい物理現象です。
湿度によって膨張と収縮をしやすい木材を使用した建物は、特に家鳴りが起きやすいとされています。しかし、鉄骨や鉄筋やコンクリートも温度や湿度によって微妙に変化するので、家鳴りは起きます。
このように、家鳴りは建築材の膨張と収縮や、建築材同士の接続の部分で音がなってしまう現象です。
家鳴りの原因
家鳴りの原因としては、以下の原因が考えられます。
- 温度、湿度の変化による建築材の膨張と収縮
- 新築のため、建築材の接続部が馴染んでいない
- 地盤や躯体に異常が生じてる
温度や湿度に関しては、季節の変わり目や寒暖差の激しい地域では、家鳴りが発生しやすいです。
例えば、冬の寒い時期や夏の暑い時期は、暖房や冷房によって、室温と屋外の気温が大きく違いますね。特に、冬は乾燥もしていますので、収縮しやすく家鳴りが発生しやすいと言われています。
このことから、新築では水分を多く含んだ木材が使用されていて部材同士も馴染んでいないので、家鳴りが発生しやすいです。大体、馴染むのに5年前後かかると言われています。
また、築年数が結構経っている場合、地盤の歪みや躯体の損傷でも家鳴りがなることがあります。家鳴りがひどい場合は専門家にしっかり見てもらいましょう。
このように、屋外と屋内の気温や湿気、建築材の接続部、地盤や躯体の異常によって家鳴りは起きます。
家鳴り対策
ここから、なかなか防ぎようがない家鳴り対策を紹介していきます。
- 室温と湿度を調整する
- 耳栓をして寝る
- 専門家に見てもらう
それぞれ解説していきます。
室温と湿度を調整する
家鳴りの原因は、屋内と屋外の気温と湿度の関係が大きいです。ここをなるべくさをなくすことで、多少は解決できる可能性があります。
気温は屋外と大きく違わないようにし、湿度は60%程度にしておくことが推奨されています。
また、日射による外壁からの温度上昇の対策として、屋根断熱や屋根裏換気を取り入れる対策も有効です。空気の流れが良くなると家鳴りは落ち着くと言われています。
このように、屋外との温度差をなくすことと湿度を60%程度に保つことで対策できます。
耳栓をして寝る
皆が寝静まった頃に、家鳴りが気になりだすと思います。音が気になって寝られないという方は少なくないと思います。
寝れないぐらいなら、耳栓しとにかく寝る工夫をしてみることが大事です。
目覚ましが聞こえない可能性も出てきますので、起きれる工夫も必要になってきますね。。。
このように、耳栓をする選択もあります。
専門家に見てもらう
新築では家鳴りは起きやすいとされてます。また、築古のお家でも家鳴りは起きますが、かなりの頻度で起こるようなら、地盤の歪みからくるものであったり、地震の影響で躯体が破損していたり、いろんな可能性があります。
この場合は、一度専門家に見てもらうことをお勧めします。
このように、地盤や躯体に損傷がある場合もあるので、家鳴りがひどいようなら専門家に見てもらいましょう。
まとめ
ここまで、家鳴りについて解説してきました。まとめると以下の通りです。
家鳴りの原因
- 温度、湿度の変化による建築材の膨張と収縮
- 新築のため、建築材の接続部が馴染んでいない
- 地盤や躯体に異常が生じてる
家鳴り対策
- 室温と湿度を調整する
- 耳栓をして寝る
- 専門家に見てもらう
家鳴りは、どうしても起きてしまう現象ですので「こういうもんだ」と割り切って様子をみることが大事です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。