「寝ようとしたら、天井からパキッと音がしてびっくりした!」 「夜中だけ壁からピシピシ音が鳴る……もしかして心霊現象?」
深夜の静けさの中、突然家の中から「パキッ」「ミシミシ」といった音が聞こえると、誰でも不安になりますよね。
ご安心ください。これは「家鳴り(やなり)」と呼ばれる現象で、ほとんどの場合、心霊現象などではありません。主に建物の材料が動くことで発生する物理的な現象です。
この記事では、メンテナンスのプロの視点から、なぜ家鳴りが起こるのかという原因と、安心して過ごすための対策について分かりやすく解説します。
家鳴りとは?音が鳴る仕組み

家鳴りとは、「パキッ」「ピシピシ」「ミシミシ」「ドンッ」といった音が、家の中から聞こえる現象のことです。
これは、建物を構成している「木材」や「金属」といった建築材が、わずかに動いたり変形したりする際に発生する音です。
特に、木材は湿度によって空気中の水分を吸ったり吐いたりして、膨張と収縮を繰り返す性質があります。この動きによって木材同士の接合部分がきしんだり、こすれ合ったりして音が出るのです。
木造住宅で起こりやすい現象ですが、鉄骨やコンクリートの建物でも、金属の熱膨張などによって同様の音が鳴ることがあります。決して欠陥住宅というわけではなく、建物が「呼吸」をしているような自然な現象と言えます。
家鳴りが起こる主な3つの原因

家鳴りが発生する原因は、大きく分けて以下の3つが考えられます。
温度・湿度の変化による建築材の膨張と収縮
新築時の建築材の接続部が馴染んでいない
地盤や躯体に異常が生じている
ここから、それぞれの原因について詳しく解説していきます。
温度・湿度の変化による建築材の膨張と収縮
最も一般的な原因が、温度と湿度の変化です。 季節の変わり目や、昼夜の寒暖差が激しい時期は、家鳴りが発生しやすくなります。
例えば、冬は暖房で室内が暖かく乾燥している一方、外は寒く湿度が低いため、木材が急激に乾燥して収縮します。逆に夏は、冷房で冷やされた建材が、外の熱気で温められて膨張します。
この温度差による建材の動きが音の原因となります。
新築時の建築材の接続部が馴染んでいない
新築の家は、特に家鳴りが起こりやすい傾向にあります。
新しい木材は水分を多く含んでおり、乾燥する過程で大きく収縮します。また、柱や梁などの接続部分(継ぎ手)がまだ完全に馴染んでいないため、少しの動きで摩擦音が鳴りやすいのです。
一般的に、新築から5年前後で木材が乾燥し、建物全体が馴染んでくるにつれて、家鳴りは落ち着いていくと言われています。
地盤や躯体に異常が生じている
築年数が古い家で、突然大きな家鳴りが頻発するようになった場合は注意が必要です。
稀なケースですが、地震の影響で建物の骨組み(躯体)に損傷があったり、地盤沈下によって家が傾き、構造体に無理な力がかかっていたりする可能性もゼロではありません。
プロの現場のリアル!「業者が行くと家鳴りがしない」理由
お客様から「家鳴りがひどい!」とSOSを受けて急行しても、現場でその音を直接確認できることは今まで一度もありません。
このセクションでは、なぜ業者が行くと音が鳴らないのか、その理由と安心できる基準について以下の2点から解説します。
- 家鳴りは「気まぐれ」な自然現象だから
- 連続しない音は「異常なし」の証拠
家鳴りは「気まぐれ」な自然現象だから
家鳴りは温度や湿度の変化で建材が動いた一瞬だけ鳴るため、狙って聞くことは不可能です。
「さっきまで鳴ってたのに!」とお客様は申し訳なさそうにされますが、プロにとっては日常茶飯事なのでご安心ください。
連続しない音は「異常なし」の証拠
目の前でバキバキと連続して鳴り続けるなら、それは家鳴りではなく構造の破壊音です。
業者がいる数十分の間に鳴らない程度の単発の音であれば、それは自然な「木の呼吸」である可能性が極めて高いと言えます。
音ではなく「目」で見る!危険なサインの見分け方
音だけではなく、建物の状態を目で見て、本当に危険な異常が起きていないかを判断します。
ここから、ご自身でもできる3つの危険サインのチェックポイントを解説します。
- 建具(ドアや窓)が急に開閉しづらくなった
- 基礎や外壁に大きなひび割れ(クラック)がある
- 床にビー玉を置くと転がる(家が傾いている)
ここから、それぞれ解説していきます。
建具(ドアや窓)が急に開閉しづらくなった

家が本当に歪み始めている場合、一番最初に影響が出るのがドアや窓の枠です。家鳴りと同時にドアが引っかかるようになったら要注意です。
まずは、ドアが今までと感覚は同じか確かめてみましょう。
基礎や外壁に大きなひび割れ(クラック)がある
外周をぐるりと回り、基礎コンクリートにひび割れがないか確認します。
過去に造園や地盤改良の現場で重機を扱ってきた目線から見ても、建物を支える基礎への深刻なダメージは、音よりも先に明確な亀裂として表面化します。

上記の写真は、問題ない「ヘアークラック」というものですが、これがひどくなって横にクラックが大きく開くと、注意が必要です。
このように、基礎に大きなひび割れがある場合は、専門家に見てもらった方が安心です。
床にビー玉を置くと転がる(家が傾いている)
構造に異常がある場合、家全体が傾いている可能性があります。
DIY用の水平器や、スマホのアプリなどを使って床の傾きをチェックしてみてください。
家鳴り対策3選
家鳴りは自然現象であるため、完全に止めることは難しいのが現状です。しかし、発生を抑えたり、気にならなくしたりする対策はあります。
ここでは、以下の3つの対策を紹介します。
室温と湿度を調整する
耳栓をして寝る
専門家に見てもらう
それぞれ、具体的な方法を見ていきましょう。
室温と湿度を調整する

家鳴りの主な原因である「建材の乾燥・収縮」を抑えるために、室内の温湿度を適切に管理しましょう。
特に冬場は、加湿器などを使って湿度を50〜60%程度に保つことが推奨されています。木材の急激な乾燥を防ぐことで、音の発生をある程度抑えることができます。
また、夏場は日射による屋根裏の温度上昇を防ぐため、屋根断熱や屋根裏換気を適切に行うことも有効です。
耳栓をして寝る

「音は気になるけれど、特に異常はない」と分かっていても、やはり就寝時の雑音はストレスになります。 音が気になって眠れない場合は、物理的に音を遮断する「耳栓」の使用が最も手軽で効果的な対策です。
最近では、目覚ましのアラーム音は聞こえやすいタイプの耳栓なども販売されていますので、ご自身の状況に合わせて試してみてください。
専門家に見てもらう

新築や築浅の物件であれば様子見で問題ありませんが、築年数が古い家で「今まで聞いたことがないような大きな音がする」「頻度が明らかに増えた」という場合は、念のため専門家に相談することをおすすめします。
地盤の歪みや構造体の損傷など、目に見えない問題が隠れている可能性も否定できません。プロの目で点検してもらうことで、安心感を得ることができます。
「その「パキッ」という音、実は電気トラブルの可能性も?
「ただの家鳴りだと思っていたら、実は壁の中で電気がショートする音だった…」現場ではそんな危険なケースも存在します。
ここから安心できる音と、すぐに電気屋を呼ぶべき危険な音の違いを以下の2点から解説します。
- 安心な音:建材が動く「パキッ」「ミシミシ」
- 危険な音:壁やコンセントからの「ジジジ」「パチパチ」
安心な音:建材が動く「パキッ」「ミシミシ」
これまで解説した通り、温度変化などで木材が動く音です。単発で鳴る程度であれば建物の自然な現象なので、全く心配ありません。
危険な音:壁やコンセントからの「ジジジ」「パチパチ」
もし音がコンセントの近くや、分電盤、壁の中から「ジジジ」「パチパチ」と連続して聞こえる場合、それは家鳴りではなく「漏電」や「ショート」の音です。
トラッキング現象などの火災に直結するため、放置するのは非常に危険です。
電気の「異音」やネットのトラブルは木村メンテナンスへ!
当店は電気と通信の専門店です。家の構造(家鳴り)自体の修理は専門外となります。
しかし、もし音が電気由来のものであったり、普段の生活で電気・ネットの不便を感じていたりする場合はすぐにご相談ください。
神奈川県内エリアにお住まいなら、自社施工の木村メンテナンスがスピーディーに原因特定し、安全に修理・交換いたします!
木村メンテナンスでは、お客様に安心してご依頼いただけるよう、以下をお約束します。
- 「迅速な対応と出張費の削減」
- 専門用語を使わない「分かりやすいご説明」
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「ショートしているかもしれない」「不安だから見てほしい」という方は、お気軽にご相談ください。
現在の状況をスマホでカシャッと撮影して送るだけで、現場のプロがスピーディーに無料診断いたします!
まとめ
家鳴りは、建材の温度変化や乾燥によって起こる自然な物理現象であり、ほとんどの場合は心配ありません。まとめると以下の通りです。
主な原因は、温度・湿度の変化による建材の膨張・収縮
新築は特に起こりやすく、数年で落ち着くことが多い
対策は、湿度の調整や耳栓の使用が現実的
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは。


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