カビが部屋に生えたり、洋服や靴に生えたりするとびっくりしますよね。カビは、ある条件が揃えばどこでも生えてしまう生物です。
なぜカビが生えてしまったのか?除去はどうすればいいのか?
いろんな疑問があると思います。
この記事では、カビが生える原因と発生しやすい部屋、対策を解説していきます。最後までご覧ください。
もくじ
カビとは?
カビは、菌の仲間ですが、植物に近い性質をもっています。それもたんぽぽの種子のような成長をします。そのため放っておくとどんどん広がっていくので注意が必要です。
以下のような流れでカビは成長します。
成長したカビから胞子が飛び出し、何かに付着すると発芽します。そこで、新たに根や茎のように菌糸を伸ばしていきます。植物と違ってカビは光合成をしないので、菌糸を伸ばしたところにある栄養分や水分を吸い、大きくなっていくという流れです。
つまり、栄養や水分があれば、どこでもカビは成長します。
カビが成長する条件は以下の通りです。
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- 湿度(70~80%)
- 温度(20~30℃)
- 栄養(汚れ)
カビが育つのに最適な温度は20~30℃です。そして、湿度が高いのはカビの大好きな条件です。
カビにとっての栄養とは、食品、ホコリ、髪の毛、石鹸カス、シャンプー、人のアカなど、有機物質です。
特に、梅雨時の6~7月、台風の季節の9~10月頃に条件が揃うので注意が必要です。
ただし、上記の要素がそろえば、季節を問わずカビが発生する確率は上がります。
このように、カビは菌の仲間ですが、たんぽぽの種子のように広がっていくので注意が必要です。湿度、温度、栄養が揃えば、どこでもカビは発生します。
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カビが発生することで健康に与える害
カビは、見た目的にもよろしくはないですが、健康にも害を与えます。主に、以下のような症状を引き起こす可能性があります。
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- アレルギー反応(かゆみ・咳・鼻水・喉の痛み・腫れ・呼吸のトラブル)
- シックハウス症候群
シックハウス症候群とは、住居を構成する建材や、家具に含まれる化学物質が原因で起こる頭痛やめまいなどの健康被害です。
カビも、こうした症状を引き起こす原因と考えられています。
カビを放置した部屋で過ごしていると、純粋に健康に良くないです。
このように、カビによって健康被害があります。
カビが発生しやすい場所
カビが発生しやすい部屋は、湿気が多い場所です。以下が発生しやすいと言われています。
- お風呂場
- クローゼット
- エアコン
- 布団・ベッド
- 靴箱
ここからそれぞれその理由を解説していきます。
お風呂場
UnsplashのJared Riceが撮影した写真
お風呂場は高温多湿になりやすく、石けんや水あか、髪の毛、皮脂などの栄養分も豊富なため、カビが発生しやすい場所です。
特に「赤カビ」と言われるピンク色や紫色したカビが発生しやすいです。
家の中では主にキッチンや浴室といった、ぬめりが出やすい水回りの床や壁、天井に発生しがちです。こまめな掃除をすることが大事です。
また、お風呂にカビが生えにくくするために、お風呂あがりは浴室の汚れをよく流し、できるだけ水分を残さないようにするのがコツです
このように、お風呂場は赤カビが発生しやすい場所です。なるべく水分を残さないようにすることで、発生を抑えられます。
クローゼット
クローゼットや押し入れは、湿気がたまりやすく、カビが発生しやすい場所です。
クローゼットや押し入れは、密閉空間であり、服や荷物を詰め込みすぎる傾向にあります。すると、湿気が逃げないため、カビの温床になる場所となってしまいます。
洋服やバックにカビが生えると萎えてしまいますね。以下の写真はダウンにカビが生えてます。
適度に、サーキュレーターなどで空気の入れ替えをしてあげることで、カビの発生を防げます。
このように、密閉されたクローゼットや押し入れはカビが発生しやすい場所です。
エアコン
エアコン内部や吹き出し口は、冷房時に結露が発生しやすく、ホコリもたまりやすいためカビが発生しやすいです。
特に内部は見えにくく、「エアコンの風がカビ臭い」と感じてカビの発生に気付くこともあると思います。吹き出し口は以下のように、カビが生えます。天井カセット型のエアコンの事例です。
このように、エアコンは結露しやすく、カビが生えやすい場所です。定期的にエアコンクリーニングをすれば、カビの発生を抑えてきれいな空気で室温調整ができます。
布団・ベッド
布団やベットといった寝具も、カビが発生しやすい場所です。
布団やベッドは、寝ているときにかいた汗により湿度が上がり、体温によってカビが発生しやすい温度になります。
さらに皮脂や髪の毛がカビの栄養分になるため、カビにとっては絶好の条件下になってしまってます。
寝具にカビを発生させないためには、布団は毎日たたみ日光に干すことが大事です。
他にも、マットレスは立てかけたり、布団乾燥機で乾燥させたり、ベッドに空気の通り道があることも大事です。
寝具がカビてしまうと、取り除くのは難しいので、買い替えることになるでしょう。
このように、布団やベットはカビが発生しやすい場所です。寝具は体に毎日触れるものなので、カビが生えないようしっかり対策しましょう。
靴箱
UnsplashのMartin Adamsが撮影した写真
靴箱は、脱いだ靴からの湿気でカビが発生しやすい場所です。
空気が循環しない場所なので、脱いだ靴をすぐに靴箱にしまうと湿気がこもります。1日は玄関に出して湿気が乾くのを待ち、翌日にしまいましょう。
また、除湿剤を靴箱の中に置くと、カビ予防になりおすすめです。
このように、靴箱は、空気の循環がないので、カビが発生しやすいです。除湿剤などを入れて対策しましょう。
カビが発生したらやること
カビが発生したらなるべく早く、カビを除去しましょう。ほっておくと、どんどん広がってしまいます。
除去の仕方は、以下の道具を準備して行いましょう。
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- アルコール除菌スプレー
- 塩素系漂白剤(カビキラーやカビハイターなど)
- 酸素系漂白剤(オキシクリーンなど)
これらは、使用場所やカビの根深さによって使え分けましょう。
まずは、アルコールスプレーでカビの除去を試みましょう。雑巾や布にアルコールを染み込ませ、カビをふき取りましょう。
それでも除去ができない場合は、塩素系漂白剤や酸素系漂白剤を使います。しかし、お風呂場やキッチンといった、しっかり水で洗い流せる環境でないと危険ですので、使う場所には注意しましょう。
また、カビは60℃以上の熱湯に10分以上さらすことで死滅するので、洋服や布団など乾燥機にかけれるものは熱でカビを死滅させましょう。
このように、カビが広がらないように、早めの除去が大事です。まずはアルコールで除去を試みましょう。
カビが発生する前の対策
ここから、「そもそもカビが発生しにくい環境を作って対策してしまおう」ということで以下の環境を作りましょう。
- 湿度を60%以下に抑える
- 換気をしっかりする
- 除湿を心がける
- 掃除をしっかりする
それぞれ解説していきます。
湿度を60%以下に抑える
カビの繁殖しにくい環境に最も効果的なのが、湿度を60%以下に抑えることです。湿度が60%以下の環境下では、カビはほとんど活動することができません。
エアコンの除湿機能を使うでもいいし、除湿機を使用するでもいいです。特に梅雨の時期は、湿度管理を徹底しましょう。
人間が快適に過ごせる湿度は、40~60%なのでそのぐらいに調整することで、カビの繁殖を防げます。
このように、湿度を常に60%以下に抑えることで、カビの繁殖を防げます。
換気をしっかりする
こまめに換気を行うことは、カビ対策にになります。窓を開けて部屋に空気を通すことで、室内の湿度を下げることができるからです。
ただ、窓が少なくて上手く空気の入れ替えができない場合は、扇風機やサーキュレーターを活用して、空気を循環させましょう。
UnsplashのMarius Matuschzikが撮影した写真
また、クローゼットや物入れも空気の循環が起きにくいので、扉をあけサーキュレータなどで循環させましょう。
このように、こまめな換気はカビの繁殖の予防になります。
除湿を心がける
特に、湿度が高くなる雨季や夏場は、室内の除湿が大事です。
湿度、気温が高くなる6月〜10月ぐらいは除湿は心がけ、エアコンや除湿器を使用して、湿度を60%以下に保つように調整しましょう。
特に、ここまで話したお風呂場、クローゼット、布団、靴箱などの場所は注意しましょう。
このように、湿度調整は非常に大事なので注意しましょう。
掃除をしっかりする
こまめに掃除をすることで、カビ対策に繋がります。
カビは、食品、ホコリ、髪の毛、石鹸カス、シャンプー、人のアカなど、有機物質であれば、あらゆるものを餌にして繁殖してしまいます。
これらの汚れを取り除いて栄養源を断つことが、カビ対策に有効です。日頃の掃除に加えて、定期的に手の届きにくい場所も掃除するようにしましょう。
このように、掃除をしっかりすることでカビ対策にななります。
まとめ
ここまで、カビが生える原因と発生しやすい部屋や対策を解説してきました。まとめると、以下の通りです。
カビとは、菌の仲間だが植物に近い成長をする。
カビが成長する条件
- 湿度(70~80%)
- 温度(20~30℃)
- 栄養(汚れ)
カビが生えやすい場所
- お風呂場
- クローゼット
- エアコン
- 布団・ベッド
- 靴箱
カビが発生したら、早めにアルコールスプレーなどで除去。
カビが発生する前の対策
- 湿度を60%以下に抑える
- 換気をしっかりする
- 除湿を心がける
- 掃除をしっかりする
このような知識を持ってカビと向き合えば、カビの発生を抑えることができます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。