「ブレーカーが落ちて、業者が来たら『コンセントが原因です』と言われた…」 「コンセントからパチパチ音がするけど、これって漏電?」
目に見えない電気のトラブルは怖いですよね。 結論から言うと、コンセントは漏電の主要な原因箇所のひとつです。
しかし、恐れる必要はありません。正しい知識があれば、漏電は未然に防ぐことができます。 この記事では、現役の電気工事士が、コンセントが漏電する「4つの具体的な状況」と、その「対策」を解説します。
そもそも「漏電」とは何か?

漏電とは、文字通り「電気が本来の道(回路)から漏れ出してしまうこと」です。例えば、水道管に穴が開いて水が漏れるのをイメージしてください。
漏電が危険な理由は、電気が新しい通り道を探すことにあります。もしあなたがその漏電している場所に触れてしまうと、あなたの体が電気の通り道となり、地面に電気が流れます。
これが「感電」です。 最悪の場合、死亡事故に繋がったり、漏れた電気が熱を持って「火災」の原因になったりします。
このように、漏電とは電気が本来通る回路から外れる(漏れる)ことをいいます。
コンセントが漏電する4つの原因
漏電するコンセントには、以下の原因があります。
- プラグが「ゆるゆる・半挿し」になっている
- 水やペットの尿がかかった
- 危険なタコ足配線
- 壁の中の施工不良
ここから、それぞれ解説していきます。
① プラグが「ゆるゆる・半挿し」になっている
長年使っていると、コンセントの差し込み口が緩くなり、プラグがしっかり奥まで挿さらなくなることがあります。 この「隙間」が非常に危険です。
この状態になると、しっかり奥まで挿さっていないので、接触抵抗が大きくなり電気が流れると発熱して熱くなります。長時間この状態が続いてしまうと漏電を起こし最終的に火災の原因になってしまいます。
また、隙間にホコリが溜まり、そこに湿気(水分)が加わると、ホコリが電気を通すようになります。やがて微弱な電気が流れ続けて発熱し、突然発火します。これが「トラッキング火災」です。
※実際の現場写真です。プラグが溶け、コンセント周りが黒く焦げています。

大変危険ですので、プラグが緩んでいないか?たまに確認しましょう。
このように、プラグがしっかり挿さらないと漏電の原因になることがあります。
② 水やペットの尿がかかった
コンセントが水に濡れると、漏電します。
洗面所やキッチンで水が跳ねたり、結露したりすると、そこから電気が漏れ出します。濡れた手で触るのは絶対にやめましょう。
また以前、漏電調査で伺ったお宅で、原因が「猫ちゃんのおしっこ」だったことがありました。 壁の低い位置にあるコンセントに、猫がスプレー行為(マーキング)を繰り返していたようで、内部が尿で腐食し、漏電していました。以下の写真はおしっこをかけられ漏電しているコンセントです。

ペット(特に犬や猫)を飼っているご家庭は、低い位置のコンセントに要注意です。
③ 危険なタコ足配線(過熱による溶解)

タコ足配線をしすぎると、漏電を起こします。1つのコンセントで使える電気の量は決まっています(一般的な家庭用は1500Wまで)。
これを無視して、電源タップで大量の家電(特にストーブやドライヤーなどの熱器具)を繋ぐと、大量の電気が流れてコードやタップが異常発熱します。 被覆(ビニール)が溶けて中の銅線がむき出しになり、ショートや漏電を引き起こします。
④ 壁の中の施工不良(稀なケース)
これはごく稀ですが、新築時やリフォーム時の工事ミスで、壁の中の配線接続が甘かったり、ネズミに電線をかじられたりして漏電することがあります。
「何も挿していないのにブレーカーが落ちる」「壁の中から焦げ臭い匂いがする」といった場合は、このケースが疑われます。施工不良によって漏電してしまうことがあります。
今すぐできる!コンセントの安全チェック
漏電を防ぐために、ご自宅のコンセントをチェックしてみましょう。
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[ ] プラグは奥までしっかり挿さっているか?(半挿しになっていないか)
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[ ] 差し込み口が緩くなって、プラグがグラグラしていないか?
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[ ] プラグの根元にホコリが溜まっていないか?(定期的に乾拭きする)
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[ ] コンセント周りが焦げたり、変色したりしていないか?
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[ ] 使っていない古い電源タップを使い続けていないか?(タップにも寿命があります)
漏電を防ぐために、定期的なメンテナンスは大事です。
まとめ
コンセントは便利な反面、使い方を間違えると漏電や火災の火種になります。まとめると以下の通りです。
- プラグは奥まで挿す、ホコリは掃除する(トラッキング防止)
- 水気厳禁(ペットの尿も注意)
- タコ足配線は容量を守る
もし「コンセントが焦げている」「触ると異常に熱い」「変な匂いがする」といった異常を感じたら、すぐに使用をやめてブレーカーを落とし、お近くの電気工事店(木村メンテナンスなど)にご相談ください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは。


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