近年では、電気代の値上げや国の節電のお願いもあり、電気に対する意識が上がっていると思います。
電気を使用しなければ節電になりますが、「普通に生活して節電できればいいよね」と言う方法がいいですね。
そこで、一番簡単な方法が、使っていない時に家電の電源プラグを抜くことです。
この記事では、電源プラグを抜く方法や節電の工夫、「これはあまり意味がないよ」と言うことなど解説していきます。
もくじ
電気代を節約するコツは?
電気代を節約するコツは、待機電力を削ることです。
待機電力とは、コンセントに接続された家電製品が、使っていなくても微少な電力が消費されている状態のことです。例えば以下の状態です。
- メモリや時計
- モニターなどの液晶表示
- リモコンからの操作信号待ち
- 充電器の充電中以外
このように、使用しないときはコンセントから電源プラグを抜くことで、待機電力をカットすることができます。
待機電力が電気代に占める割合は約5%
資源エネルギー庁の調査では、1世帯が1年間に使う電気の約5.1%が待機電力にあたります(2012年時点)
→平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書概要
例えば、電気代が月に10,000円だったとすると、そのうち500円が待機電力として使われていることとなりますね。年間に換算すると6,000円もかかると言うことです。
このように、1世帯が1年間に使う電気の約5.1%が待機電力にあたります。
コンセントから電源プラグを抜いたほうがよい家電
待機電力カットのために、電源プラグを抜いたほうがよい家電を紹介していきます。
資源エネルギー庁の調査によると、待機電力が大きい家電・機器の上位5位は以下の通りです。
- ガス温水器(19%)
- テレビ(10%)
- エアコン(8%)
- 電話機(8%)
- BD・HDD・DVDレコーダー(6%)
このような、待機電力の違いになります。しかし、「わかりました電源プラグ抜きますー」と早まらないでください。
電源プラグを抜いていいものと抜けないもの、あまり抜くのはおすすめしないものがあるので、ここからそれぞれ解説していきます。
もっとも節電しやすいのはガス温水器
ガス温水器は、待機電力全体の約20%を占めています。電源プラグは抜けませんが、ここを節電できれば大きいですね。
設定温度を表示するモニターや浴室に設置してあるモニターは、待機電力が発生しており浴室とキッチンの2つで表示される場合が多く、その割合が高くなっています。
そのため寝る前や出かける時など、長時間使わないことがわかっているタイミングで、モニターの電源を確実に切ることが節電につながります。
このように、ガス温水器の待機電力の占める割合が大きいので、長時間使わない場合は忘れずにモニターの電源を切ることが節電につながります。
意外と高いテレビの待機電力
テレビは、待機電力全体の10%と2番目に高い家電です。見ない場合はプラグを抜くことで、待機電力を減らせます。
しかし、録画予約などを設定している場合は、電源をオンにするときに再設定が必要になるので注意しましょう。
また、最近のテレビは省エネ機能などがあるので、それをオンにするだけで節電につながります。
このように、2番目に高いテレビの待機電力は、「電源プラグを抜く、省エネ設定にする」ことで節電につながります。
エアコンはオフシーズンに電源プラグを抜く
エアコンは、待機電力全体の8%と3番目に高い家電です。オフシーズンや長期間留守にするときなど、長い間エアコンを使わない場合は、コンセントから電源プラグを抜くことで節電につながります。
タイマー予約や自動クリーニングなどを設定している場合は、電源をオンにするときに設定し直すのを忘れないでくださいね。
ただし、コンセントから抜いたエアコンを再使用する際には、コンセントにプラグを差し込んですぐに運転するとコンプレッサーを傷めるおそれがあります。4~8時間ほど待ってから使用することをおすすめします。
このように、エアコンを使わないオフシーズンや、長期留守の場合は、電源プラグを抜くことで節電につながります。
BD・HDD・DVDレコーダー
BD・HDD・DVDレコーダーは、待機電力全体の6%と5番目に高い家電です。レコーダーなど周辺機器も、テレビとセットで電源プラグを抜くことで節電につながります。
ただし、録画予約などを設定している場合は、予約がリセットされてしまうので気をつけてください。
このように、レコーダーも電源プラグを抜いて節電することができます。
電源プラグを抜かない方がいい家電
電源プラグを抜かない方がいい家電は、以下のものが挙げられます。
- 冷蔵庫
- Wi-Fiルーター
- 電子レンジなど
冷蔵庫やWi-Fiルーターは常に電源が入っていないと機能せず、電源プラグを頻繁に抜きさしすることは現実的ではありませんね。
また近年、電子レンジの省エネ性能などが向上し、待機電力はほぼありません。ほかにも、炊飯器や洗濯機などは待機電力は小さく、電源プラグを抜いて節電を行う必要性は低いです。
このように、電源プラグを抜けない家電があります。また、待機電力がほとんどかからない家電は、電源プラグを抜く必要がありません。
賢い節電方法
電源プラグを抜いて節電は面倒に感じる方は多いと思います。
ここからは、もっと楽な方法を紹介していきます。
節電タップを使う
節電タップは、1つのコンセントに複数の電源プラグを挿せるものです。使いたい時にスイッチ入れれば、通電する仕組みになってます。使わない時はこまめにスイッチを切れば、待機電力を節電できます。
また節電タップは消耗品で、長い使用をしていると劣化して漏電や火災の原因にもなります。約5年目安で買い換えることをおすすめします。
このように、節電タップを使うことでスイッチ一つで待機電力を節電できます。
家電の使い方を工夫する
家電の使い方を工夫すれば、節電につながります。
例えば、テレビを省エネモードに設定するだけで、簡単に節電することができます。ほかにも、冬場の冷蔵庫の温度設定を「弱」に調整したり、エアコンのフィルターを月1~2回掃除したりすることも効果的です。
このように、家電の設定やメンテナンスで節電ができます。
省エネ家電に買い換える
思い切って家電を買い換えることで、省エネにつながります。
最新の家電は、10年ほど前と比べると省エネ性能が大きく向上しています。そのため、家電を買い換えるだけで、特別な工夫をしなくても節電できます。
また、冷蔵庫、テレビ、照明、温水洗浄便座、エアコンなどを買い換える際には「統一省エネラベル」を参考にするとよいでしょう。以下のものが、資源エネルギー庁が提示してる「統一省エネラベル」です↓
統一省エネラベルには、省エネ性能が星の数で示されていたり、その家電を使った場合の年間の電気料金の目安が記載されたりしており、省エネ家電を選ぶ際に役立ちます。
このように、省エネ家電に変えることで節電につながります。
待機電力がかからない家電もある
全ての家電に待機電力はかかると思ってましたが、ほぼ0W(ワット)の家電があったので紹介します。以下のものがそうです。
- 電気ケトル
- ドライヤー
- アイロン
基本的にリモコンで操作をしないものは、待機電力の心配がない製品です。
このように、待機電力かからない家電もあります。
まとめ
ここまで、電源プラグを抜く方法や節電の工夫を紹介してきました。まとめると以下のようになります。
節電方法は
- コンセントを抜く→主に、テレビやエアコン
- 液晶の電源を確実に切る→ガス温水器
- 家電の使い方を工夫する→省エネモードに設定する
- 省エネ家電に買い換える→「統一省エネラベル」を参照にしながら
このような、節電方法になります。正直本当に微々たることですが長いスパンで見ると節電や節約につながります。
現在では、新しい家電に変えることがいいのかもしれませんね。。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
それでは。