コンセントを増やす!DIYできる?増設の選択肢とやり方!

 

コンセントを増やしたい方は多いと思います。また、DIYでコンセントを増やしたいと考える方は多いと思います。しかし、コンセント増設や電気配線を触る作業は、資格がない方はできないことになっています。

そのため、電気業者に相談が必要で「どこに」「どのようにして」やるのが理想なのか言えるようにしておくことが大事です。

例えば、「ここのコンセントが使いにくいから、この場所に、隠ぺい配管(見えないように)で増設して欲しいです。」

といえば一発でやりたいことが明確です。

このように、どのような方法があって理想はなんなのか?ということを提示できる方は、施工後の後悔はありません。

この記事では、コンセント増設の選択肢とやり方を紹介していきます。

コンセント増設は資格が必要

コンセント増設は、国家資格の第二種電気工事士の資格が必要になります。資格がない方はできないことになっています。

コンセント交換や増設は専門的な知識が必要であり、やり方を間違えるとショート(短絡)を起こし「ボンッ」とちょっとした爆発が起き配線が焦げたり、感電したりしてしまう危険性があります。また、施工不良で火災の原因にもなります。

このように、危険が伴うので資格を持った方しかできない工事になっています。

コンセントの増設パターンは3つ

コンセント増設には、以下の3パターンがあります。

  • 差し込み口を増やす
  • 近くのコンセントから分岐させる
  • ブレーカーから単独回路をひく

ここからそれぞれ解説していきます。

差し込み口を増やす

差し込み口を増やすとは、差し込み口の多いコンセントに交換することです。

例えば、もともとが2口のコンセントから3口、4口、5口、6口といったようにコンセントの差し込み口の数は増やすことはできます。

しかし、この方法は単純にタコ足配線のように、同じコンセントの差し込み口を増やしているだけなので、合計で15A、1500Wまでしか使えません。

充電器など電気をあまり使用しない電子機器なら問題ありませんが、電気ヒーターとかドライヤー・電子レンジ・電気ポットなど、多くの電気が必要な家電を同時に使用する場合はお勧めできません。

このように、差し込み口を増やすことはできますが、電気を使用する限度は変わらないので使用する電子機器や家電に注意しましょう。

近くのコンセントから分岐させる

新たな場所にコンセントを設置するなら、すでにあるコンセントから分岐させる方法があります。
コンセントの差し込み口を増やすのと一緒で、使える容量自体は変わらないが、使用しやすい位置にコンセントを追加することができます。

以下の画像は、壁の反対側のコンセントから電源を取りました。

注意点としては、中を通す配線(隠ぺい配管)は、壁内部の下地の関係で思った位置に移動ができない場合がありますので、調査と打ち合わせが必要です。

また、壁をひっぺ剥がしてやれば理想の位置にコンセント増設はできますが、かなりの工事費用になってしまします。

もしくは、露出配管という方法もあります、これは、以下のように見える形で配管することです。

この場合は、つけたい位置に持っていくことは可能です。

このように、近くのコンセントから分岐させる方法もあります。注意点としては、コンセントの差し込み口を増やすのと一緒で、使える容量自体は変わらないので、電気の使いすぎに気をつけましょう。

ブレーカーから単独回路をひく

エアコンやIHクッキングヒーター(卓上型の簡易でW数があまりないIHクッキングヒーター以外)のコンセントを新たにつけたい場合は、絶対に単独回路です。

単独回路とは、ブレーカーから直接ひく回路のことです。以下の赤枠で囲ったブレーカーから、新たに追加するコンセントと直接繋ぐことです。

特に、エアコンやIHクッキングヒーターは電気使用量が大きいので、新たにつけたい場合はブレーカーから配線を持ってくる必要があります。

ブレーカーとの距離が近かったり、天井や壁をひっぺはがさないと隠ぺい配管は厳しいと思ってください。

そのため、現状を確認した上で、最適の方法を探ることになります。

このように、エアコンやIHといった電力を多く使う家電の場合に単独回路をひきます。また、コンセントをつけたい場所とブレーカーの距離が遠いほど、大きな工事になる可能性が高いです。

コンセント追加は露室配管か隠ぺい配管の2種類

露室配管と隠ぺい配管は施工方法の違いです。露出配管とは、電気の線が入っている管が見えている施工です。以下の画像の感じです。

隠ぺい配管は電気の線を壁の中に完全に隠して配管する方法です。

ここからそれぞれのメリット・デメリットを解説していきます。

露室配管メリット・デメリット

  • 露出配管のメリットは、基本的に思った位置にコンセントを増設することが可能です。

配管を屋内や屋外に這わせて、配線を持っていきます。モールであったり、PF管やVE管などといった配管を使います。また、金属の配管をしておしゃれにするパターンもあります。

  • 露出配管のデメリットは、見た目が崩れてしまうことです。屋内屋外を這わせるとどうしても見た目に違和感や増設した感が出てしまい好まれる方は少ないです。

このように、思った位置にコンセントをつけることができるが、見た目がイマイチなのが欠点です。

隠ぺい配管メリット・デメリット

  • 隠ぺい配管のメリットは、配線が見えずにコンセントが増設できるので、もともとついていたように違和感なく増設することができます。
  • 隠ぺい配管のデメリットは、壁内部の下地によって設置できない位置があります。

基本的に増設したい場所が離れすぎている場合は厳しいです。ただし、壁をめくって大きな工事をする場合は、希望の位置にコンセントを追加することができます。すごい費用かかりますが。。。

このように、配線を壁内部に隠すことができるので、見た目が良いです。しかし、希望の位置に増設することが厳しい場合が多いです。

コンセント増設の費用

コンセント増設費用は、以下のやり方によって値段が変わります。

  • 差し込み口を増やす→材料代+工賃=約¥6,000程度
  • 近くのコンセントから分岐させる→材料代+工賃=約¥10,000〜¥15,000程度
  • ブレーカーから単独回路をひく→材料代+工賃=¥15,000〜¥30,000程度

もちろん、お家の構造にもよりますし、状況によっては厳しいパターンもあります。調査した上で、お見積りという手順が一般的ですので、おおむねの料金です。

このように、コンセント増設の費用はやり方によって様々ですので、一度お見積りを取って判断されればいいと思います。

まとめ

ここまで、コンセント増設の選択肢とやり方を紹介してきました。まとめると以下の通りです。

コンセント増設には、以下の3パターン。

  • 差し込み口を増やす
  • 近くのコンセントから分岐させる
  • ブレーカーから単独回路をひく

配管の仕方

  • 露出配管
  • 隠ぺい配管

コンセント増設のやり方は、このような感じになります。コンセントの使用用途や、どのような施工が希望かをよく話して増設することが大事です。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

それでは。