「ドライヤーを使っていたら、急に電気が消えて真っ暗に!」 「ブレーカーを上げようとしても、すぐに落ちてしまう…」
突然電気が止まると、冷蔵庫の中身も心配ですし、夜だと足元も見えなくて不安になりますよね。 「どこか壊れたのかな?」と焦ってしまうかもしれませんが、まずは落ち着いてください。
ブレーカーが落ちるのは、電気の使いすぎや異常を検知して、火災などの事故を防ぐための「安全装置」が正常に働いた証拠です。
実は、分電盤の「どのブレーカーが落ちたか」を見るだけで、原因と対処法はすぐに分かります。
この記事では、電気設備のプロの視点から、ブレーカーが落ちる(トリップする)主な原因と、種類別の正しい復旧手順を分かりやすく解説します。
ブレーカーがトリップする(落ちる)5つの原因

ブレーカーが落ちることを専門用語で「トリップ」と言います。 電気が切れる原因はいくつかありますが、大きく分けると以下の5つが考えられます。
具体的には、以下の5つの原因があります。
-
過電流(電気の使いすぎ)
-
短絡(ショート)
-
漏電
-
雷による過電圧
-
ブレーカーの故障
ここから、それぞれの原因について詳しく解説していきます。
過電流(電気の使いすぎ)
最も多い原因は、電気の使いすぎによる「過電流」です。
例えば、電子レンジ、オーブントースター、電気ケトル、ドライヤーなど、熱を発する家電は非常に多くの電気(アンペア)を使います。
これらを同時に使うと、契約している容量や配線の許容範囲を超えてしまい、ブレーカーが落ちます。
「使いすぎですよ」というサインですので、同時に使う家電を減らすことが対策になります。
短絡(ショート)
配線同士が接触してしまう「短絡(ショート)」も、ブレーカーが落ちる原因です。
コンセントのコードが家具に踏まれて破れたり、プラグにホコリが溜まっていたりして、電気が本来のルートを通らずに近道(ショート)してしまう現象です。「ボンッ」という音や焦げ臭いにおいがすることがあります。
非常に危険な状態で、瞬時に大きな電流が流れるため、ブレーカーが即座にトリップします。
漏電
電気が本来の通り道から外に漏れ出してしまう「漏電」も原因の一つです。
コードが劣化して銅線がむき出しになっていたり、雨水が外灯やコンセントに侵入したりすることで起こります。
漏電は感電や火災につながる非常に危険な状態ですので、専用の「漏電ブレーカー」が感知して電気を遮断します。
雷による過電圧
雷が近くに落ちた際の「雷サージ(過電圧)」によって、ブレーカーが落ちることがあります。
直撃しなくても、近くの電線に雷が落ちると、異常な電圧が家に流れ込むことがあります。これを防ぐためにブレーカーが反応して落ちる場合があります。
一時的なものであれば、安全を確認してからブレーカーを上げれば復旧します。
ブレーカーの故障
ブレーカー本体の「故障(寿命)」によって、誤作動して落ちてしまうこともあります。
ブレーカーにも寿命があり、一般的に10年〜15年程度と言われています。 電気を使いすぎていないのに頻繁に落ちる、あるいは一度落ちたらレバーが上がらなくなった、という場合は、ブレーカー自体の故障が疑われます。
このように、機器の劣化が原因で電気が止まることもあります。
落ちたのはどれ?ブレーカーの種類別・原因と対処法

分電盤(ブレーカーボックス)を見てください。 一般家庭のブレーカーは主に3種類あり、どれが落ちているかによって原因と対処法が全く異なります。
具体的には、以下の3つのどれが落ちているか確認してください。
-
アンペアブレーカー
-
漏電ブレーカー
-
安全ブレーカー
ここから、それぞれの特徴と復旧方法を解説します。
アンペアブレーカー
分電盤の一番左にある大きなブレーカーです(スマートメーターの普及により、ついていない家もあります)。
これが落ちている場合は、「家全体での電気の使いすぎ」が原因です。
家全体で使用している電気の合計が、契約しているアンペア数(30Aや40Aなど)を超えると落ちます。 また、アンペアブレーカーがない家で停電し、1〜2分後に勝手に電気が復旧した場合は、スマートメーターの機能で一時的に遮断された可能性が高いです。
対処法は、同時に使う家電を減らすか、電力会社に連絡して契約アンペア数を上げることです。
漏電ブレーカー
分電盤の中央付近にあるブレーカーです。これだけボタンがついていたり、「漏電」と書かれていたりします。 これが落ちている場合は、「家のどこかで漏電している」可能性が高いです。
漏電は危険なため、慎重に対処する必要があります。
以下の手順で、漏電している場所(回路)を特定してください。
-
全ての「安全ブレーカー(小さいスイッチ)」をオフにする。
-
「漏電ブレーカー」をオンにする。 ※レバーが中途半端な位置にある場合は、一度「下」に押し込んでから上げてださい。
-
「安全ブレーカー」を一つずつオンにしていく。
-
ある回路をオンにした瞬間に漏電ブレーカーが落ちたら、その回路が漏電している場所です。
-
その漏電している回路だけオフにしておき、それ以外のブレーカーを上げて電気を復旧させる。
この手順で、漏電している場所以外は電気が使えるようになります。漏電箇所はプロによる修理が必要ですので、特定できたらすぐに専門業者へ連絡してください。
このように、漏電ブレーカーが落ちた場合は、漏電箇所を特定して隔離することが最優先です。
安全ブレーカー
分電盤の右側にたくさん並んでいる小さなスイッチです。 これが落ちている場合は、「その部屋(回路)での電気の使いすぎ」または「ショート」が原因です。
安全ブレーカーは、1つの回路につき20Aまでと決まっています。
例えば、「キッチン」という回路で、電子レンジとトースターとケトルを同時に使うと、20Aを超えてしまい、その回路のブレーカーだけが落ちます。
対処法は、同じコンセントや同じ部屋で、消費電力の大きい家電を同時に使わないようにすることです。時間をずらすか、別の部屋のコンセントを使いましょう。
まとめ
ブレーカーが落ちた時は、焦らずに「どのスイッチが落ちているか」を確認することが解決への近道です。まとめると以下の通りです。
- 「アンペアブレーカー」なら、家全体の使いすぎ。契約見直しを検討。
- 「漏電ブレーカー」なら、漏電の危険あり。回路を特定してプロに連絡。
- 「安全ブレーカー」なら、その部屋の使いすぎ。家電を使う時間をずらす。
「漏電している場所が分からない」「頻繁に落ちて困る」「ブレーカー自体が壊れているかも」という場合は、無理をせずに木村メンテナンスまでお気軽にご相談ください。 電気のプロが駆けつけ、安全に原因を特定して修理いたします。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは。


コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 処する必要があります。 (※詳しい復旧方法はこちらご参照ください) […]