ブレーカーがトリップした!原因は?どう対処すればいいの?

 

突然ですが、皆さんの家でもブレーカーがトリップしたことはありませんか?突然電気が止まってしまい、困った経験をされた方も多いのではないでしょうか?

ブレーカーがトリップする原因について理解することで、同じ問題が発生した場合に迅速かつ効果的に対処できます。

このブログを参考にすることで、自分で問題を解決できれば、修理や交換にかかる費用を節約できる可能性があります。

今回は、ブレーカーがトリップする原因と、その対処方法についてご紹介します。

ブレーカーのトリップとは?

ブレーカーがトリップするとは、電気回路で異常が発生した際に自動的に電源が切れることを指します。一般的には、以下のような状況でブレーカーがトリップすることがあります。

  • 過電流
  • 短絡(ショート)
  • 漏電
  • 雷による過電圧
  • ブレーカーの故障

ここからそれぞれ解説していきます。

過電流

過電流は、電気の使いすぎでブレーカーの設定値を超えた場合に起こります。

例えば、電子レンジ・オーブントースター・電気ケトル・電気ヒーター・ドライヤー・などW数が高い機器を同時に使用すると電流が増え、ブレーカーがトリップします。

このように、電気の使いすぎでブレーカーがトリップします。

短絡(ショート)

短絡(ショート)とは、電気配線が接触したり断線したりすることで、負荷となる機器を通らずに電流がショートカットすることです。

例えば、コンセントの配線を抜いて、黒と白の線を直接接触するとショートが起きます。すると、「ボンッ」と軽い爆発が起きて焦げます。

このように、短絡(ショート)が起きるとブレーカーがトリップします。

漏電

漏電とは、電気配線や機器が絶縁不良や破損を起こし、電流が漏れ出ることです。

例えば、外灯の照明に雨水が侵入して漏電が起きたとか、電子レンジが故障して内部で漏電が起きたなどがあります。

このように、漏電があるとブレーカーがトリップする仕組みが働きます。

雷による過電圧

雷が直撃したり、近くに落ちたりすると、急激な電圧の変動が発生します。

これによってブレーカーがトリップすることがあります。

ブレーカーの故障

ブレーカー自体が劣化したり故障したりすると、正常に動作しなくなります。

頻繁にブレーカーが落ちる、ブレーカーが上がらなくなったなどは、ブレーカーの故障も考えられます。

このように、ブレーカーの劣化でトリップすることがあります。

ブレーカーがトリップする条件と対処法!

一般家庭のブレーカーは主に以下の3種類があります。

  • アンペアブレーカー
  • 漏電ブレーカー
  • 安全ブレーカー

そして、これらは違った条件でトリップします。ここからそれぞれ解説していきます。

アンペアブレーカー

アンペアブレーカーは、過電流によってトリップします。家全体で使用されている電力が制限を超えていると、アンペアブレーカーが作動して電源が切れます。

また、アンペアブレーカーがなく、どこのブレーカーも落ちていない状態での停電は、以下の理由が考えられます。

  • 電気の使いすぎで、電力会社に止められた
  • 地域全体が停電した

アンペアブレーカーの代わりに、電力会社はスマートメーター(電気メーター)で電流使用量を管理しています。そのため、制限を超えると電力会社が電気を遠隔操作で遮断します。

1〜2分で電気が勝手に復旧したら、「電気を止められたのだな」と判断し、電気の使い方を工夫するか、契約容量をあげましょう。

東京電力の電気料金プラン

注意点としては、地域全体が停電していた可能性もあるので、ご自身の地域の停電情報のチェックもしてください。

このように、アンペアブレーカーは、家全体の電気使用量が制限を超えるとトリップします。

対処方法は、電気の契約アンペアを上げるか、家全体の電力使用量を減らすことです。電気を使っている機器や家電を一時的に減らすか、時間をずらして使うことで、ブレーカーのトリップを防ぐことができます。

漏電ブレーカー

漏電ブレーカーは、漏電(電流が回路外に漏れること)を検知してトリップする役割を持っています。もし漏電ブレーカーがトリップした場合、どこかの回路で漏電が発生している可能性があります。

漏電が発生すると、電気が配線や器具を通じて回路外に漏れてしまいます。原因を特定するためには、専門家に相談するか、配線や器具を点検してもらう必要があります。

しかし、漏電ブレーカーが落ちると、家全体が停電してしまうので困りますね。そこで、漏電している回路を特定して、その回路以外は電気を使える状態にすることができます。以下の手順でやってみてください。

  1. 漏電ブレーカーが落ちているのを確認
  2. 安全ブレーカーも全て落とす
  3. 漏電ブレーカー、安全ブレーカーの両方とも落ちていることを確認
  4. 漏電ブレーカーをあげ、安全ブレーカーを一つずつ上げる
  5. 安全ブレーカーを上げた際に、漏電ブレーカーが落ちたらその回路が怪しいので、その安全ブレーカーは落としたままにする。
  6. この要領で漏電している回路を特定して、その回路以外はブレーカーを上げる。

この手順で確認してみてください。

一つ注意点としては、漏電ブレーカーが落ちた際に、レバーが中間でトリップしてる場合があります。この状態だとブレーカーを上げることができないので、一度完全に下まで下げてください。

その後、レバーを上に上げてください。

このように、漏電ブレーカーは漏電を検知してトリップします。そのため、「どこかの回路で漏電が発生した可能性がある」という判断になります。

この対処法は、問題ある回路回路を特定して、そこ以外は使えるようにします。その後、専門業者を呼んで調査が必要です。

安全ブレーカー

安全ブレーカーは、電気の使いすぎ(過電流)または、ショート(電気が直接的に接触すること)が発生した場合にトリップします。

安全ブレーカーは1回路、20A(アンペア)が上限に設定されていることがほとんどです。

まずは、その回路で使用している機器や家電の電力使用量を確認し、過剰な使用を避けるようにしましょう。主に電子レンジ・オーブントースター・電気ケトルなどのキッチン家電の同時使用で、安全ブレーカーが落ちることが多いです。

また、ヒーター系やドライヤーなどの熱を発する家電もアンペアが高いので、使用する際は時間をずらすなどの工夫が必要です。

また、ショートの原因となる配線やコンセントなどを点検し、問題があれば専門家に修理を依頼しましょう。

このように、安全ブレーカーは、電気の使いすぎやショートが起きている場合にトリップします。

対処法は、電気の使い方の工夫が必要です。それでもおかしい場合は、電気がショートしている場合があるので専門家の調査が必要です。

まとめ

ここまで、ブレーカーがトリップする原因と、その対処方法について解説してきました。

ブレーカーのトリップは、過電流、短絡、漏電、雷による過電圧、ブレーカーの故障など、様々な原因が考えられます。

アンペアブレーカーは家全体の過電流、漏電ブレーカーは漏電、安全ブレーカーは、各お部屋の過電流やショートで反応します。

トリップした場合の対策としては、電気使用量の管理や定期的な点検、故障した機器の修理・交換などが重要です。

まずはご自身で原因を考えてみて、それでもおかしい場合は、専門家に相談して適切な対処を行いましょう。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

それでは。