「家の基礎コンクリートにひび割れを見つけた!これって欠陥住宅?」 「まだ築浅なのに、もうひび割れるの?」
ふとした瞬間に、家の土台である基礎コンクリートにひび割れ(クラック)を見つけて、不安になったことはありませんか?基礎は家全体を支える最も重要な部分なので、心配になるのは当然です。
結論から言うと、基礎のひび割れは、ある程度は「必然的に起こるもの」です。実際に、多くの住宅で軽微なひび割れは見られます。
しかし、中には「放置すると危険なひび割れ」も存在します。その見極めが非常に重要です。
この記事では、メンテナンスのプロの視点から、基礎にひび割れが起こる主な原因と、心配いらないひび割れ、そして注意が必要な危険なひび割れの見分け方について、分かりやすく解説します。
基礎がひび割れる6つの主な原因
基礎のコンクリートがひび割れる原因は様々ですが、主に以下の6つが考えられます。
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乾燥収縮
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気温変化
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コンクリートの中性化
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不同沈下(地盤沈下)
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地震
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施工不良
ここから、それぞれの原因について詳しく解説していきます。
乾燥収縮
乾燥収縮によって、基礎にひび割れが起きてしまうケースは非常に多く見られます。
これは、最も一般的で、多くの住宅で見られる原因です。コンクリートは、水、セメント、砂、砂利を混ぜて作られます。このコンクリートが固まる過程で、内部の水分が蒸発して乾燥すると、体積が少しだけ縮みます。
この収縮によってコンクリートが引っ張られ、表面に細かいひび割れが発生します。これはコンクリートの性質上、ある程度は避けられない現象であり、新築直後から発生することもあります。
気温変化
気温の変化も、ひび割れを引き起こす大きな要因となります。
コンクリートは外部の温度変化に影響を受けやすく、暑ければ膨張し、寒ければ収縮します。例えば、夏場の急激な乾燥や、冬場の内部水分の凍結・融解などが繰り返されることで、コンクリートに負担がかかり、ひび割れが発生することがあります。
コンクリートの中性化
基礎コンクリートが「中性化」することで、ひび割れが発生することがあります。
コンクリートは本来「アルカリ性」ですが、長年、空気中の二酸化炭素や雨にさらされることで、徐々に「中性」に近づいていきます。
中性化が進むと、内部にある鉄筋を錆びから守る力が弱まります。鉄筋が錆びると膨張し、その圧力で内側からコンクリートを押し出してひび割れを発生させます。特に海岸近くなど塩害のある地域では注意が必要です。
不同沈下(地盤沈下)
地盤の問題による「不同沈下」が原因で、深刻なひび割れが起きる場合があります。
不同沈下とは、家が建っている地盤が弱く、家の重みに耐えきれずに不均一に沈んでしまう現象を指します。
家が斜めに傾く力が基礎に加わるため、大きなひび割れが発生する原因となります。造成地などで地盤の強度が一定でない場合に起こりやすく、建物の構造に関わる非常に深刻な問題です。
地震
地震による強い揺れが、基礎のひび割れを招くこともあります。
近年の基礎は頑丈ですが、大きな地震の揺れが何度も繰り返されたり、経年劣化と合わさったりすることで、ひび割れが発生・拡大しやすくなります。一度の地震では目立たなくても、余震が続く際などは注意深く観察する必要があります。
施工不良
残念ながら、新築時の工事に不備があった場合もひび割れの原因になります。
具体的には、コンクリートの配合ミス、鉄筋の量や配置の間違い、十分な養生期間を取らなかったことなどが挙げられます。また、地盤調査や改良が不十分だった場合も、後々のひび割れにつながります。
注意すべき基礎のひび割れ
では、見つけたひび割れが「放置しても大丈夫なもの」なのか、「プロに見てもらうべき危険なもの」なのか、どう判断すれば良いのでしょうか。
ここでは、ひび割れの種類や大きさによる具体的な判断基準を解説します。具体的には、以下の4つのポイントを確認してください。
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ヘアークラック(幅0.3mm未満、深さ4mm未満)
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横方向に伸びるひび割れ
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幅0.3mm以上、または深さ4mm以上の大きなひび割れ
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コンクリートの破裂、鉄筋の爆裂
ここから、それぞれの状態について詳しく解説していきます。
ヘアークラック
ヘアークラックは、髪の毛のように細いひび割れのことで、基本的には心配いりません。
主に乾燥収縮や気温変化が原因で発生する表面的なものです。構造的な強度には直接影響しないため、緊急性は低く、経過観察で問題ないケースがほとんどです。以下の写真のような感じです。

このように、ちょっとしたひび割れです。基礎の換気口の角などに発生しやすいです。
ただし、ここから雨水が侵入すると将来的な劣化を早めるため、気になる場合は補修しておくとより安心です。
横方向に伸びるひび割れ
ひび割れが「横方向(水平)」に伸びている場合は、注意が必要です。
基礎のひび割れは通常、乾燥収縮などによって縦方向に入ることが多いです。横方向に走るひびは、不同沈下や内部の鉄筋が錆びて膨張しているなど、何らかの異常な力が加わっている可能性が高いサインです。早めに専門家の点検を受けてください。
0.3mm以上、深さ4mm以上のひび割れ
幅が0.3mm以上、または深さが4mm以上のものは、補修が必要なサインです。
目安として、名刺の角がスッと入るくらいの隙間があれば要注意です。このレベルのひび割れを放置すると、雨水が内部に侵入し、鉄筋を錆びさせてしまいます。
鉄筋が錆びるとさらにひびを広げる悪循環に陥るため、早めの対処が欠かせません。
コンクリートの破裂、鉄筋の爆裂
コンクリートが剥がれ落ちて、中の鉄筋が見えてしまっている状態は、非常に危険です。
これは中性化が進行し、内部の鉄筋が錆びて膨らんだ圧力でコンクリートが破壊された結果です。これを「爆裂現象」と呼びます。
基礎の強度が大きく損なわれているため、直ちに専門業者による補修が必要です。
まとめ
基礎のひび割れは、必ずしもすべてが危険というわけではありません。今回の内容をまとめると以下の通りです。
- 髪の毛のような「ヘアークラック」は、多くの場合心配いらない
- 「横方向」や「幅0.3mm以上」のひび割れは要注意
- コンクリートが剥がれて鉄筋が見えている場合は、すぐにプロに相談を
「うちの基礎のひび割れ、これは大丈夫なやつ?」と少しでもご不安に思われたら、ご自身で判断せずに、まずは木村メンテナンスまでお気軽にご相談ください。
プロの目でしっかりと状況を確認し、「今のままで大丈夫なのか」「専門の業者による補修が必要なのか」を的確にアドバイスさせていただきます。大切なお家の健康を守るための第一歩として、ぜひお声がけください。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは。


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