家が突然パチッと停電して、ブレーカーを上げてもすぐ落ちる…」 「冷蔵庫の中身が腐ってしまう!どうにかして電気を復旧させたい」
突然の停電、焦りますよね。もしメインのブレーカー(漏電ブレーカー)が落ちているなら、それは家の中のどこかで電気が漏れている「漏電」のサインです。
しかし、諦める必要はありません。プロを呼ばなくても、「どの部屋が漏電しているか」を特定し、それ以外の場所の電気を復旧させる方法があります。 この記事では、現役の電気工事士が「道具なしでできる漏電箇所の調べ方」と「よくある原因」を詳しく解説します。
漏電している回路を特定する5ステップ
道具は一切不要です。以下の手順を落ち着いて行えば、漏電している場所を切り離して、正常な回路だけ電気を使えるようになります。
1.全ての安全ブレーカー(右側に並んでいる小さなスイッチ)を「切」にする。

2.漏電ブレーカー(中央の大きなスイッチ)を「入」にする。
※レバーが真ん中で止まっている場合は、一度**「下」へ強く押し下げてから**上げてください。

3.安全ブレーカーを「一つずつ」順番に「入」にしていく。
4.特定のスイッチを入れた瞬間に「ドカン」と漏電ブレーカーが落ちたら、そこが原因!
5.その「原因のスイッチ」だけ「切」にした状態で、残りのブレーカーを全て上げる。
この手順で確認してみてください。これによって、漏電している回路以外は電気が使えるので、家全体の停電は避けれます。
あとは後日、電気業者に特定箇所の修理を依頼しましょう。
よくある「漏電」の意外な原因と場所
ここから漏電の原因になりやすい場所や状況を解説していきます。回路が特定できたら、その先で何が起きているか確認しましょう。現場でよく見る原因は以下の通りです。
- 屋外設備(雨・塩害の影響)
- 水回り家電(IHグリルの落とし穴)
- 雷サージによる故障
- 害獣・ペットによる配線被害
それぞれ解説していきます。
① 屋外設備(雨・塩害の影響)
外灯や屋外コンセントは、経年劣化で防水シーリングが切れると、雨水が侵入して漏電します。
特に海に近い地域では、塩害によって器具内部が腐食し、漏電が起きやすくなります。以下の写真は、塩害で照明が漏電を起こした事例です。

結構ひどいですね。塩害は厄介なので、こまめなメンテナンスが必要です。
さらに、給湯器や電動シャッターなども要注意ポイントです。このように、外回りのコンセントや照明が雨や塩害によって、漏電を起こしてしまうことがあります。
② 水回り家電(IHグリルの落とし穴)

家電品の劣化によって、漏電します。
特に家電の中でも、水を使うものは絶縁劣化が起きやすいです。 プロの現場でよくあるのが、「IHクッキングヒーターの魚焼きグリル」です。受け皿に水を入れすぎてオーバーフローさせ、一時的に漏電を引き起こすケースが多発しています。
IHのグリルのお水は、少なめにしましょう。また、電子レンジ・洗濯機・食洗機・温水便座・エアコンなどが原因で漏電しているパターンもあります。
このように、家電の使い方や劣化で漏電を起こします。
③ 雷サージによる故障

近くに雷が落ちた際、「雷サージ」と呼ばれる高電圧がアンテナ線やアース線を伝って侵入し、電化製品やスイッチを破壊することがあります。
先日、「雷の後に漏電が起きた」とのことで漏電調査にいきましたが、その時は電源線がやられていました。また、別の事例では、ダウンライトのコントロールスイッチがやられていたり、高電圧によってスイッチが吹き飛んでいたりといろんな被害があります。
雷の後に漏電が起きた場合は、火災保険の対象になるケースも多いため、契約内容を確認することをお勧めします。
④ 害獣・ペットによる配線被害

屋根裏に住む害獣が配線をかじったり、引っ掻いたり、またはペットが家電品のコードを噛んだり、ちぎったりして漏電を起こすことがあります。
害獣の主な動物として、ネズミ・ハクビシン・コウモリ・アライグマ・たぬき・イタチなどがあげられます。屋根裏から物音がする場合は、早めの調査が必要です。
まとめ
漏電は放置すると火災や感電のリスクがあり大変危険ですが、正しい手順を踏めば「とりあえずの復旧」は自分でも可能です。まとめると以下の通りです。
- 全てのブレーカーを落としてから一つずつ上げて特定する
- 漏電箇所を切り離して、正常な場所だけ電気を通す
- 原因の特定と根本修理はプロに任せる
完全に原因を特定するには「メガー(絶縁抵抗計)」という専用の計測器が必要になります。 「原因の回路がリビングだったので、エアコンが使えなくて困る!」「特定の手順を試しても解決しない」という場合は、お近くの電気工事店(木村メンテナンスなど)までお気軽にご相談ください。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは。


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