テレビの「ブースター」とは?本当に必要?いる家といらない家の違いをプロが解説

「アンテナ工事の見積もりに『ブースター』って入ってるけど、これなに?」 「テレビが映らないのは、ブースターがないからって言われたけど本当?」

テレビの設置工事や修理の際、耳にすることの多い「ブースター」という機器。 決して安いものではないので、「本当に必要なの?」「なくても大丈夫なんじゃない?」と気になりますよね。

結論から言うと、現在の一般的な住宅(特に、複数の部屋でテレビを見られるようにしている家)では、ブースターは「ほぼ必須」のアイテムと言えます。これがないと、快適にテレビが見られない可能性が高いからです。

この記事では、電気設備のプロの視点から、ブースターの役割と、具体的に「必要なケース」と「不要なケース」の違いについて分かりやすく解説します。

目次

ブースターとは?(役割と仕組み)

ブースター(増幅器)とは、その名の通り、アンテナが受信したテレビの電波信号を「増幅(ブースト)」して強くする機器のことです。

なぜ、わざわざ電波を強くする必要があるのでしょうか? それは、テレビの電波には以下の2つの性質があるからです。

  • ケーブルが長くなると、電波は弱くなる(減衰)

  • 分配器で分けると、電波は弱くなる(分配損失)

アンテナが受信した直後の電波が「100」の強さだとしても、長いケーブルを通ってリビングまで運ばれたり、各部屋へ電波を分けたりしているうちに、テレビに届く頃には電波が弱くなってしまいます。 電波が弱すぎると、映像が映らなかったり、画面にモザイクのような「ブロックノイズ」が出たりします。

そこで、あらかじめブースターで電波を「ドン!」と強くしておくことで、途中で電波が弱くなっても、テレビまで十分な強さを届けることができるのです。

このように、ブースターはテレビの電波信号を増幅する機能を持った機器です。これがないとテレビが安定的に映らなかったり、そもそも映らないことになってしまいます。

ブースターが必要になる3つの主なケース

では、具体的にどのような環境でブースターが必要になるのでしょうか。 主に以下の3つのケースが挙げられます。

  • 電波塔から自宅が遠い(弱電界地域)

  • 複数の部屋でテレビを見ている(分配器を使用)

  • アンテナからテレビまでの配線が長い

ここから、それぞれのケースについて詳しく解説します。

電波塔から自宅が遠い(弱電界地域)

アンテナでテレビをご視聴になる場合は、電波塔(スカイツリーなど)が遠いと電波の受信強度は低くなります。そのため、ブースターが必要になる可能性が高いです。

以下のサイトでご自身の地域の電波塔がどこにあるか確認できます。

電波塔のエリア検索

電波塔から離れれば離れるほど、アンテナに届く電波自体が弱くなります。このような地域を「弱電界地域」と呼びます。 元々の入り口の電波が弱いため、ブースターで増幅してあげないと、テレビまで信号を届けることが難しくなります。

複数の部屋でテレビを見ている(分配器を使用)

現代の住宅でブースターが必要な最大の理由が「複数の部屋でテレビを見ている」です。

リビング、寝室、子供部屋など、2部屋以上でテレビを見られるようにしている場合、「分配器」という器具を使って電波を分けています。

水をホースで分けるのを想像してみてください。

二股、三股と分ければ分けるほど、一つひとつの水の勢いは弱くなりますよね? テレビの電波も同じで、分配数が増えるほど信号はガクンと弱くなります。その減った分を補うために、ブースターが必須となります。

アンテナからテレビまでの配線が長い

屋根の上のアンテナから、1階のリビングのテレビまでなど、ケーブル(同軸ケーブル)の距離が長い場合も、ブースターが必要です。

電波はケーブルを通るだけでも、抵抗によって徐々に弱まっていきます(減衰)。 広いお家や、アンテナ設置場所とテレビの位置が離れている場合は、その分だけ電波のロスが大きくなります。

このように、ケーブルが長くなればなるほど電波が弱まってしまうため、ブースターで補強する必要があります。

ブースターがいらない可能性があるケース

逆に、ブースターが必要ない(なくても映る)ケースもあります。 主に以下の2つのような、シンプルな環境の場合です。

  • 電波塔が近く、テレビが1台のみの場合

  • ケーブルテレビや光テレビで、テレビが1台のみの場合

それぞれ解説します。

電波塔が近く、テレビが1台のみの場合

ご自宅が電波塔のすぐ近く(強電界地域)で、かつ、家の中にテレビが1台しかなく「分配器」を使っていない場合は、ブースターは不要な可能性が高いです。

この場合、受信する電波が十分に強く、途中で分けることもないため、ブースターなしでもきれいに映る可能性が高いです。

むしろ、電波が強すぎると映らなくなることもあるため、その場合は逆に電波を弱める「アッテネーター」という機器が必要になることもあります。

ケーブルテレビや光テレビで、テレビが1台のみの場合

アンテナではなく、ケーブルテレビ(CATV)や光テレビを契約していて、テレビを1台しか接続しない場合も、基本的にブースターは不要です。

これらのサービスは、テレビ1台分が映るのに十分な強さで信号を送ってくれています。 ただし、そこから分配して複数の部屋で見たい場合は、やはりブースターが必要になることが多いです。

まとめ

ブースターは、テレビを快適に見るための「縁の下の力持ち」です。まとめると以下の通りです。

  • ブースターは、弱くなる電波を補う「ポンプ」のような役割

  • 「複数の部屋でテレビを見る」なら、ほぼ必須アイテム

  • 「テレビが1台だけ」なら、いらない可能性もある

「うちはブースターが必要?」「テレビの映りが悪いのはブースターのせい?」など、判断に迷われた際は、専用の測定器(レベルチェッカー)を持ったプロに診断してもらうのが一番確実です。 テレビの受信トラブルでお困りの際は、木村メンテナンスまでお気軽にご相談ください。

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは。

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この記事を書いた人

1988神奈川県生まれ。

【趣味】
サーフィン:休日の最高のリフレッシュ。
コーヒー:朝、自分でドリップしたコーヒーがちょっとした楽しみ。

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