昨今は、LED電球の普及に力をいれていますが、「LED電球に交換したいけど何がいいかわからない」とか「交換したけど暗くなったとか」、「思っていた色と違う」などと不安や不満がある方は少なくないと思います。
今までは、白熱球や蛍光灯電球が中心でしたが、今やLEDの時代です。いずれすべてがLEDになることが予想されますので、ある程度の知識は必要です。
LED電球はかなり選択肢がある反面、選択を間違えると思った明るさの電球でないことが多々あります。
そこでこの記事では、白熱電球と蛍光型電球とLED電球を比べた、明るさやその他の違いを紹介していきます。また、LED電球の選択の注意事項も説明していきます。最後までご覧ください。
白熱電球と蛍光型電球とLED電球の違い
LED電球が主流になってきた現代(2025)でも、白熱電球と蛍光型電球を合わせた3種類の電球が存在しています。
この3種類の違いはなんなのか?以下のカテゴリで解説していきます。
- 明るさの違い
- 寿命の違い
- 色の違い
- LED電球の制約
ここから、それぞれの特徴を説明していきます。
明るさの違い
明るさの違いは、表記の違いからきています。白熱球の場合は、ワット(W)で明るさを表現しているのに対して、LEDはルーメン(lm)で明るさを表現しています。
以下の写真は、同じぐらいの明るさをした電球です。その表記は、白熱球は「60形」と記しており、蛍光灯電球は、「60形」の上にワット数を表示してます。それに対して、LED電球は「60形相当」と言う表現をしています。
この表現の違いは、消費電力の違いです。そもそもワット(W)は、明るさを表現するものではなく、消費電力を示す記号です。
白熱球は、「60形」=「60W」で明るさを表現しており、長年その表示でやっていました。しかし、LEDと電球型蛍光灯は”ワット数が低いが、明るい”という発光効率の良い電球です。
そのため、「60形相当」と白熱球の表示を踏襲してわかりやすくしつつ、本来の明るさを意味するルーメン(lm)を使用するようになったと言う経緯です。
以下の表は、ワットとルーメンの大体の明るさの指標です。お部屋にあった明るさを選びましょう。
- 20W→170lm以上
- 30W→325lm以上
- 40W→485lm以上
- 60W→810lm以上
- 100W→1520lm以上
このように、白熱球はワット、LEDと電球型蛍光灯はルーメンで明るさを表現しますが、白熱球の表現に合わせて、「60形相当」といったわかりやすい表記を書いています。
寿命の違い
寿命に関しては、以下のようにそれぞれ大きく違います。
- 白熱球→約1,000〜2,000時間
- 電球型蛍光灯→約8,000〜12,000時間
- LED電球→約40,000時間
白熱球が寿命が一番短いですが、安価です。蛍光型電球は、オンオフの回数が多くなるほど、寿命が短くなると言う特徴があります。
LEDに関しては4万時間なので、かなり長寿命ですね。理論的には10年以上もつことになりますが、内部構造が複雑なため、まれに早めに壊れることがあります。
このように、電球によって寿命はそれぞれで、白熱球が一番短くLEDはかなり長寿命です。
色の違い
LEDと蛍光灯電球は、あかりの色の選択ができます。白熱球は、「電球色」と言われる色のみなので、色の選択はできません。
LEDと電球型蛍光灯は、以下のような色のラインナップがあります。
- 電球色→白熱灯のような、オレンジがかったの優しい色味
- 昼白色→白っぽい、いきいきした色味
- 昼光色→青っぽく、集中できる色味
大体この辺りの色味がありますが、パナソニックでは、「温白色→落ち着きのある明るい光色」といった色味のラインナップもあります。
このように、色を使い分けることによって、リラックスできたり、集中できたり切り替えることができます。その場所にあった、色の選択をしましょう。
LED電球の制約
LED電球を選ぶ際には、”使う場所に対応しているか?”、”調光に対応しているか?”が大事です。
LEDは熱に弱く、密閉されているカバーであったり、屋外照明であったり、ダウンライトといった断熱材が覆い被さる場所であったりする場合は、その場所にあった適切な電球を選ばなければなりません。
また、調光できる照明の場合は、調光対応のLED電球にしなければなりません。
間違った状態で電球をつけていると、極端に寿命が短くなったり、すぐに壊れてしまう可能性があります。
LED電球を購入の際には、裏面を見て使用したい場所に対応しているかしっかりチェックしましょう。
注意する点は、以下のことです。
- 密閉型器具対応か?
- 屋外対応か?
- 断熱材施工器具対応か?
- 調光対応しているか?
以下のパッケージに、いろんな情報が記載されています。
また、配光角と呼ばれる照らす角度も選ぶ必要があります。白熱球の場合は、約260°以上を照らせる使用ですが、LEDの場合は、「約260°・約180°・約140°」といったように、使用場所に合わせて選べるようになっています。
まどろっこしい場合は、約260°の電球を選択すればいいと思います。
このように、LED電球は場所の制約があり、選ぶ際には注意が必要です。また、配光角もあるので、この辺も使用場所によって選択する必要があります。
まとめ
ここまで、白熱電球と蛍光型電球とLED電球を比べた、明るさやその他の違いを紹介してきました。また、LED電球の選択の注意事項も説明しました。まとめると以下の通りです。
- 明るさの違い→ワットとルーメンの表記の違い
- 寿命の違い→LED電球は約40,000時間
- 色の違い→LEDと電球型蛍光灯は色が選べる
- LED電球の制約→その場所に対応しているか?調光対応か?をチェック
このように、LEDは長寿命で経済的だが、しっかり選ばないと暗いと感じたり、照明器具に合っていなかったりします。しっかり選択して交換しましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは。